2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 福祉

本校は、「家庭や地域の人々とともに児童を育てる」を学校理念としている。ESDを家庭や地域社会との連携を深め、児童が未来の日本社会や郷土を支える力を育む教育活動と捉え、ESDの実践を通して友だちや地域の人々と協働して課題解決を図る力の育成を目標としている。

具体的には、SDG4、SDG11、SDG17を目標に、総合的な学習の時間を柱に各教科と連動させて取り組み、①減災・防災学習②環境学習③地域遺産学習を行った。

①減災・防災学習(SDG11、SDG17)

5年生の総合的な学習の時間「災害に強いまちづくり」では、自然災害の現状や原因及び減災等についての知識を学ぶとともに、避難時のトイレの工夫の仕方や地震体験の活動を実施した。また、非常用持ち出し袋の中身を考えたり、なぜそのような道具が必要なのか意見を出し合ったりした。3学期は、地域の方とともに避難所設営を行う予定にしている。

②環境学習―1(SDG11、SDG17)

3年生の総合的な学習の時間「ふるさとウォッチング」では、校区の自然環境に関心をもち、野鳥について調べ、環境マップを作成した。「野鳥の会」の方とともに学校周辺を回って野鳥の観察を行い、校区にどんな鳥が住んでいるか調べ活動を行った。校区の自然環境の素晴らしさを実感するとともに、野鳥マップにまとめ、低学年に伝える活動を行った。

②環境学習―2(SDG11、SDG17)

4年生の総合的な学習の時間「隈川探検隊」では、校区に流れる隈川や隈川に流れ込む小川について調べる活動を行った。隈川に流れ込む小川や湧き水等に住む生き物を採取して図鑑等で調べ、生き物を通して川の環境状況について調べた。また、水質調査も実施した。隈川マップにまとめ、全校児童に伝える活動を行った。

③地域遺産学習(SDG11、SDG17)

5年生の総合的な学習の時間「倉永ふるさと再発見」では、校区にある史跡やその由来を地域の方々と現地を巡る調べ学習を行った。校区にある史跡の素晴らしさについて全校児童に伝える活動を行った。

来年度の活動計画

 次年度も「減災・防災学習」や「環境学習」、「地域遺産学習」を中心に取組の充実を図りながら進めていきたい。また、「福祉学習」や「食育」もカリキュラムを作成し、取り組んでいきたい。子どもたちが地域の方とともに、地域やまちづくりについて考え、参画・貢献する力や態度の育成を図っていく。全学年において、「減災・防災学習」を実施し、社会とつながりながら主体的に学び、行動するカリキュラムの充実を図る。

また、本校は「読書活動」にも重点を置いており、教科指導や日常指導においても読書を中心として、活動の充実を図っていく。

次年度に向けて、再度カリキュラムの見直しを行い、育成する資質。能力を共通理解して、共通実践をすることができるようにする。また、社会に開かれた教育課程として、課程や地域を、行政を巻き込みながら連携し、さらに発展したESDに取り組んでいく。