2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境

活動テーマ
当校は、環境破壊や地球温暖化諸問題に強い関心をもつとともに、自然豊かな島原半島という地域の中で「環境問題と地域とのつながり」をテーマとして、実際に高校版EMSを運用しながら系統的な環境学習に取り組むことで、持続可能な社会をつくる担い手である若者の育成を目指している。

具体的な活動内容
①「国見高校EMS」(高校版ISO14001)の継続的な運用と深化
②3年間の系統的な「環境教育プログラム」の実施
③新聞紙エコバッグなどの「エコなものづくり活動」の推進
④通学路・河川清掃などの「地域の自然に親しみ保全する活動」

①「国見高校EMS」の継続的な運用と深化に係わる活動
国見高校環境マニュアルに基づいて、環境対策活動(節電・節水・ゴミ削減など)、活動の状況を情報発信、生徒と職員による推進会議、ESDの推進などを継続的に実施している。また、校外で新たな地域の団体とも交流を広げている。

②3年間の系統的な「環境教育ブログラム」の実施
環境破壊や地球温暖化の諸問題に関する知識や理解を深めるもので、問題に対する興味・関心を引き、体験活動ができるようなコンテンツを実施している。
・第1学年:地球温暖化や気候変動について学んだ後、身近な環境問題であるゴミの問題を取り上げ、国見高校で行っている対策活動を紹介し、実際にゴミ分別の体験をした。
・第2学年:全地球的な観点で、環境破壊や地球温暖化の諸問題をとらえることができるように、その原因や対策について学んだ。また、自分たちの住む地域にもその影響が及んでいることを対馬の「漂着ゴミ」の問題を通して気がついた。
・第3学年:持続可能な発展のために解決すべき課題として原子力発電と再生可能なエネルギーについて考え、どの様な解決方法があるのかを探った。また、日本列島と地震・火山の活動について学び、防災に対する意識を高めた。

③ 新聞紙エコバッグなどの「エコなものづくり活動」の推進
地球温暖化対策活動の一環として「エコバッグ利用の推進」を行っている。新聞紙を使ったエコバッグなどのエコなものづくりを校内に紹介し、さらにそれを地域に広める活動(文化祭等で無料配布)を行った。このような、人とふれあい・交流を行う中で、コミュニケーションや多様性の尊重などに気がつく生徒も多かった。

④ 「地域の自然に親しみ保全する活動」
1・2年生は通学路清掃活動、3年生は河川清掃活動と防災教育を実施した。ジオパークに指定されている島原半島の自然の豊かな恵みを知るとともに、災害の怖さや防災の必要性などを実感することができた。

      

①の写真(活動情報発信) ③の写真(エコバッグ制作) ④の写真(地域清掃活動)

来年度の活動計画

2020年度と同じく、「環境問題と地域とのつながり」を活動テーマとして、以下の4つの具体的な活動を継続して実施していく。

①「国見高校EMS」の継続的な運用と深化
②3年間の系統的な「環境教育ブログラム」の実施
③新聞紙エコバッグなどの「エコなものづくり活動」の推進
④通学路・河川清掃などの「地域の自然に親しみ保全する活動」

①については、生徒数の減少や下宿生の増加などの状況変化に対応した方策を検討する必要がある。
②については、さらに魅力的なコンテンツを作り出していきたい。
③については、生徒だけでなく家庭や地域に利用を広げていきたい。
④については、防災活動やジオパークの利用等も視野に入れて活動を継続していきたい。