2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境

本校は、自然豊かな島原半島に位置し、環境破壊や地球温暖化諸問題に強い関心をもつとともに、「環境問題と地域のつながり」をテーマとして、実際に高校版EMSを運用しながら、系統的な環境学習に取り組むことで、持続可能な社会をつくる担い手の育成を目指している。

具体的な活動内容

①「国見高校EMS」(高校版ISO14001)の継続的な運用と深化

②3年間の系統的な「環境教育プログラム」の実施

③新聞紙エコバッグなどの「エコなものづくり活動」の推進

④通学路・河川清掃などの「地域の自然に親しみ保全する活動」

 

①「国見高校EMS」(高校版ISO14001)の継続的な運用と深化に係わる活動

国見高校環境マニュアルに基づいて、環境対策活動(節電・節水・ごみ削減など)、活動状況を発信、生徒と職員による推進会議、ESDの推進などを継続的に実施している。また、校外で地域団体との交流を広げている。

②3年間の系統的な「環境教育プログラム」の実施

環境破壊や地球温暖化の諸問題に関する知識や理解を深めるもので、問題に対する興味・関心を引き、体験活動ができるようなコンテンツを実施している。

第1学年:地球温暖化や気候変動について学んだ後、身近な環境問題の1つで  あるごみの問題を取り上げ、国見高校で行っている対策活動を紹介した。

第2学年:全地球的な観点で、環境破壊や地球温暖化の諸問題を捉えることができるように、その原因や対策について学んだ。また、自分たちの住む地域にもその影響が及んでいることを対馬の「漂着ごみ」の問題を通して気がついた。

第3学年:持続可能な発展のために解決すべき課題として原子力発電と再生可能なエネルギーについて考え、どの様な解決方法があるのかを探った。また、日本列島と地震・火山の活動について学び、防災に対する意識を高めた。

③新聞紙エコバッグなどの「エコなものづくり活動」の推進

地球温暖化対策活動の一環として「エコバッグ利用の推進」を行っている。新聞紙を使ったエコバッグなどのエコなものづくりを校内に紹介し、さらにそれを地域に広める活動において、様々な立場の人とふれあい・交流を行う中で、コミュニケーションや多様性の尊重に気がつく生徒も多くいた。

④「地域の自然に親しみ保全する活動」

これまで実施している通学路清掃に加えて、防災教育を3年生で実施した。ジオパークに指定されている島原半島の豊かな自然の恵みを知るとともに、災害の怖さや防災の必要性を知ることができた。

 

来年度の活動計画

令和3年度と同じく、「環境問題と地域とのつながり」を活動テーマとして、以下の4つの具体的な活動を継続して実施する。

①「国見高校EMS」(高校版ISO14001)の継続的な運用と深化

②3年間の系統的な「環境教育プログラム」の実施

③新聞紙エコバッグなどの「エコなものづくり活動」の推進

④通学路・河川清掃などの「地域の自然に親しみ保全する活動」

①については、生徒数の減少や下宿生の増加に伴い、持続可能な方策を検討していく。

②については、魅力的なコンテンツになるように研究していく。

③については、生徒や職員だけではなく家族や地域の利用を考えたい。

④については、防災活動やジオパークの利用も考えたい。