2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等

本校は,「主体的に学び,共に生きる子供の育成」を学校教育目標としている。ESDを「地域の自然や伝統と人々の生活について関心をもち,探究的・協働的に学ぶことを通して,主体的に学ぶ学習者としての態度と実践力を身に付けるとともに,明るい地域の未来を作る担い手としての自己の生き方を考えることができること」と捉え,ESDの実践を通して課題発見・解決力,実行力,自己理解・自らへの自信,人としての思いやり,未来を担う志の育成に取り組んできた。

1 防災に係る学習

熊四小防災の日
2018年7月西日本豪雨災害において,本校の児童も被災した。本校では,防災についての正しい知識を学び,災害の教訓を忘れないようにするために7月6日を『熊四小防災の日』としている。今年度は感染症対策のため,オンラインでの開催になった。黙祷を行い,防災についての紙芝居や寸劇を見て学んだり,心のケアが必要な時の対処法などを学んだりした。

2 地域の文化財に係る学習
筆づくり体験
本校では,毎年,4年生が地域の伝統工芸を学ぶ学習の一環として筆づくり体験を行っている。本年度も筆の里工房に行き,伝統工芸士の方から,毛のさばき方から筆の作り方を学んだ。児童は,180年続く筆づくりの歴史や筆や毛の種類を調べ学んだ後に,実際に筆づくりの体験することで郷土への愛着を深め,大事にしていこうとする意識を強くもったようだった。

3 持続可能な社会をめざした学習
本校では,5年生6年生の総合的な学習及び社会科学習の一環としてSDGsを学んでいる。SDGsとは何かを学び発信するための資料を作成した。その後,17項目の中から自分ができそうなことを選び,取り組みを考えた児童は,持続可能な社会を目指して主体的に考えることができていた。

来年度の活動計画

令和3年度と同様に,地域の自然や文化,人などに意図的・効果的に出会わせ,児童が意欲的に追究したい課題を設定し,地域の人材(農業経験者,伝統文化継承者,ボランティアグループなど)と意図的・計画的に出会わせることで,その教育力を効果的に生かせるようにする。そして,ポートフォリオを活用するなどして評価を充実させる。主な活動は次の通りである。

【熊野町の魅力】 「熊野町のみりょくみつけ」「筆豆作り」「筆祭り」「筆踊り」

【熊野環境プロジェクト】 「ごみ減量大作戦」「二河川クリーン作戦」

【地域の風土と食】 「熊野町の米作り」「食と私たちの生活」

【共に生きる】 「ぼくたちの未来探し」「自然災害に備えよう」