2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

世界遺産・地域の文化財等, 食育

本校では,学校教育目標を「ふるさとを愛し,自己を高め,共に学びあう子供を育てる」と定め,育てたい資質・能力である「表現力(対話力)・自分の考えをもつ力・活用力・振り返る力」を育成することによって,目指す子供像「きらきら輝く子供」(「ふるさとっていいな」「もっと学びたいな」「仲間っていいな」と感じる子供)の実現に取り組んでいる。
ESDの実践においては,「ふるさとを愛する」ことの大切さを重視し,「表現力(対話力)・自分の考えをもつ力」の育成を目標として,子供たちが「ふるさとっていいな」と感じられるような取組を行ってきた。具体的には,第三学年における黒豆栽培(食育に関わる活動)と全校児童における銭太鼓演奏(地域遺産等に関わる活動)を柱に行った。

① 食育に関わる活動
第三学年の総合的な学習の時間において,年間を通した単元
「くま二っ子黒豆大好き会社設立」を行っている。児童は継続的な学習を通して,学習テーマに沿った課題を考え,見通しをもって課題を設定できるようになってきた。また,伝える相手に応じてまとめ方や表現の仕方を変えるように考えることができるようになってきた。
(年間の指導計画)
1学期:「黒豆大好き会社を設立しよう」(調査部・報告部・広報部を決める。豆の育て方を調べる。地域の名人に育て方を教わる。自分たちの豆を育てる。)
2学期:「知りたい!熊野の黒豆~黒豆博士になろう~」(黒豆の育て方,熊野町の黒豆作りの歴史,黒豆料理など,課題を決めて調べる。)
「黒大豆を育てよう」(黒大豆を収穫する。)
3学期:「伝えよう!熊野の黒豆~熊野の黒豆を広めよう~」(体験したことや調べたことを,伝える方法を考える。1年間の取組をまとめ,自分の伝えたい表現方法で発信する。くま二っ子黒豆大好き会社の入社説明会を開く。)
② 地域遺産等に関わる活動
地域に伝わる「熊野音頭」や「筆踊り」の曲に合わせて演技する銭太鼓の取組を,全校児童の音楽や総合的な学習の時間において行っている。発達段階に応じて学習の目的を変えて実施し,例年は運動会・学習発表参観日・三世代地域交流会等の場で,保護者・地域に披露してきた。今年度はほとんどの行事が中止になったため,全校演奏の様子をビデオ撮影し,DVDにして地域に配付した。

来年度の活動計画

新型コロナウイルス感染症の影響で,豊かな大地の恵みに感謝しながら自分達で栽培したものを料理したり会食したりすることができない。また,外部講師を招聘することも容易ではない。今後も食育の活動に制限がかかることや移動制限がかかることが予想されるため,活動の充実に向けて次善策を検討中である。