2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 福祉

本校は、「夢を培う~ひとりだち~」を学校理念として、ESDを「ひとりだち」へつなげる活動と捉え、その実践を通して、コミュニケーションの力や地域に貢献する力を育成することを目標としている。具体的には、総合的な学習を中心として、他教科とつなげながら、地域に踏み出す教育活動を行った。

1福祉に関わる活動

2年生が10月19日に出かけた職場見学の帰り道端で多くのごみを拾い学校で紹介した。ごみがたくさんあるという地域の課題を解決するために、3年生が地域に生きる一人として自分にできることがあるということに気付き、清掃を計画し、2年生とともに行うことにした。

地域に取材し、どんな活動ができるかを考え、公民館、保育園、JR駅、老人介護施設、中学校周辺などを丁寧に掃除した。このうち支所では大きなガラス窓をきれいにした。作業が終わると支所職員からお礼の言葉をいただいた。きれいにできる気持ちよさや、地域に貢献する喜びを感じ、地域社会への愛着の資質を育んでいった。

 

2地域の文化財に関わる活動

①   多摩大生徒の5年目の交流事業

夏の交流が新型コロナウイルス感染者増加により昨年同様、ZOOM会議システムを使ったオンラインで行い、3年生が久々野の景色を写真に収め、それを見た大学生たちがSNS映えスポットについて考えた。学生の提案を受けて、まち協が「りんごのさるぼぼ」「りんごのパネル」など具体的なオブジェを作成した。

秋の交流は、全国的に感染者が少なくなったことから、大学生を久々野に招聘して実施。初日の10月31日(日)は、まち協が作ったオブジェの実物を見て、さらなる活用方法などを地域の方々と意見交換をした。翌日、午前に大学生が久々野地内を巡り、SNS映えしそうなイメージを膨らませた。午後から久々野中学校3年生と4つのグループに分かれてワークショップを行った。初めて大学生と対面した3年生は、最初は戸惑い気味だったが、大学生のリードで久々野の魅力を発言、それぞれのグループのまとめはZOOM会議システムを使い、中学生が代表で発表した。

②   地域貢献活動の発表会

3年生は、総合的な学習の時間に「久々野のためにできること」というテーマのもと、住み続けられるまちづくりのために、生徒自身で課題を見つけ、問題解決のために探究活動を行ってきた。その学習のまとめとして発表会(授業参観)を開催。学校運営協議会役員も参観。9つの分科会(自然守り隊、特産物開発、イベント開発、空き家利用、自然×遊び、住み続け隊等)の発表・質疑応答の様子から、「久々野の将来を考え、何ができるか考えてくれることがうれしい。久々野の発展を練っていることが伝わってくる。私たち大人も未来を生きる子らによりよいものを残せるよう励まなければと痛感しました。」と評価を得た。

来年度の活動計画

※2022(令和4)年度の活動計画を記入

4月:総合的な学習スタート

3年生 平和学習とふるさと久々野の未来を考える学習 大学連携

1,2年生 ふるさと久々野の自然、人々(職業)についての学習

6月:全校生徒対象の防災学習(21年度は各家庭で行った地域防災学習)

夏場の豪雨、地震等の災害に備えて学習する

9月:地域防災学習

全校生徒が参加する修学旅行で平和学習の取り組み

12月:総合的な学習の発表

地域の方に向けて学習成果を発表する5月~12月:

6年目の事業。持続可能な地域を目指す学習を積み重ねる。