2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 福祉

 本校は、「夢を培う~ひとりだち~」を学校理念としており、ESDを「ひとりだち」へつながる活動と捉え、その実践を通してコミュニケーションの力や地域に貢献する力を育成することを目標としている。

 具体的には、総合的な学習を中心として、理科や英語等の教科とつなげながら以下のような教育活動を行った。

 ①防災に関わる教育

 防災に関わる教育として、主に次の2つを行った。地域と一体となって進める防災学習と2年生理科「天気とその変化」の単元における「気象災害への備え」の学習である。

前者は久々野地域全体で防災意識を高める取り組みで、今年度で6回目となる。久々野小中学校、久々野支所、自主防災組織、消防団等が一丸となって取り組んでいる。今年度は、久々野支所が中心となり各地区の実態に合った活動を行い、中学生は各地区の活動に参加したり、手作りの防災リーフレットや新聞紙で作った非常用のスリッパを独居のお年寄りや小さい子どものいる家庭に配布したりした。後者では、河川の氾濫原因を学んだ後、久々野町内の河川の危険箇所を考える授業を行った。久々野支所から分けてもらった町内の地図やハザードマップを使って考えを伝え合う学習をして、地域の防災に対する意識が高揚した。

日頃見守ってくださる地域の方と顔見知りになったことでコミュニケーションの機会が増え、地域の自然や人について理解を深めたことで、いざというときに貢献できる自分づくりの一歩となった。

②国際理解・地域の文化財に関わる活動

生徒が将来グローバルな社会で活躍し生き抜いていくために、英語力やコミュニケーション能力を身につけるとともに久々野の魅力を発信する活動「アンバサダープロジェクト」を行っている。生徒自身が「ふるさと久々野」に誇りをもち、修学旅行先の広島市や高山陣屋、古い町並みで、外国人観光客にその魅力を発信する活動である。今年度はそれに加えて、久々野の特産品であるりんごジュースのラベルを生徒全員がデザインし、久々野保育園、小中学校、町民、観光客などの方の投票により選ばれた作品を商品に貼るという「久々野のりんごジュースオリジナルラベルプロジェクト」を行った。久々野の魅力をより効果的に発信しようと能動的に活動する姿が見られた。

来年度の活動計画

5月~12月:「アンバサダープロジェクト」

外国人観光客に久々野の魅力を紹介する活動

生徒自身が久々野の魅力をもっと発見し、効果的に伝える工夫を
する

5月~10月:「りんごジュースオリジナルラベルプロジェクト」

       デザインの投票方法、対象者、販売への参画等の工夫をする

9月:「地域防災学習」

       生徒が見つけた地域の危険箇所もリーフレットに盛り込んで、防災の啓発活動を行う。