2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 世界遺産・地域の文化財等

 本校は,「地域の自然や環境」を活動テーマとして,ESDを地域の自然と親しみ,その自然を守り,発展させていく場と捉えている。ESDの活動を通して,豊かな自然と大切にされてきた地域の文化や伝統,産物などに親しむ経験を積み上げることで,温かい地域に支えられて育っていることに感謝し,ふるさとを想い,大切にしながら,ふるさとの自然や環境を仲間と共に守り発展させていこうとする心や態度を育むことを目標にしている。具体的には,地域の環境を守ること・地域の環境と親しむこと,地域の環境を知ることを柱として,①クリーンアップ光南台,②なかよし活動,③甲浦なかよし隊の3つの活動を行った。
①クリーンアップ光南台について
中学校区の活動として,毎年2学期に中学校が中心となって,地域の人,中学校,小学校で連携して清掃活動を行っている。今年度は10月に活動を行った。周辺の自然環境と自分たちの暮らしのつながりについて考えるために,中学生とともに清掃活動を行った後,集めたごみを観察したり,仕分けしたりして,様々な人が暮らしやすい社会を作ろうとする態度を育てている。
② なかよし活動について
全校児童が16の縦割り班に分かれて, ショート(月に1回程度,業間休みを使って実施)とロング(年に2回総合的な学習の時間など2時間を使って実施)の時間を設定し,遊んだり活動したりしている。なかよし活動ロングの時間に,学区の中にある「赤木自然林(学校林)」と「飽浦海岸」に分かれて,それぞれの環境の中で,6年生がリーダーとなり,遊びやクイズなどを考え,班ごとに活動を楽しむことができた。赤木自然林では,木々や草花,虫を探しながらネイチャーワークを楽しんだ。6年生は,事前に探す植物や虫の写真を撮ってラミネートカードを作り, 活動が楽しめるようにした。体験を積み重ねる中で,高学年がリーダーシップをとり,計画から実施,振り返りまでをスムーズに行うことができるようになり,関わりを徐々に深めながら仲間づくりができた。活動後は,感想や絵をかき,楽しかった思いや気づきなどポートフォリオ形式で記録を残している。それらの感想や絵を校内に掲示し,それぞれの班の活動の様子や感想を全校で共有している。
③甲浦なかよし隊について
各学年の活動を,自然や環境・文化への関わりが持てるように,生活科や総合的な活動の時間と関連づけながら横断的,縦断的に計画した。それにより,低・中学年では自然や文化への関心や意識の芽生えに繋げることができている。また,高学年では環境保全を活動の中心としながら,自分たちの暮らしをより豊かにするための実践力の向上に繋げることができた。

来年度の活動計画

今年度と同様に,豊かな自然と大切にされてきた地域の文化や伝統,産物などに親しむ経験を積み上げていきたい。そして,温かい地域に支えられて育っていることに感謝し,ふるさとを想い,大切にしながら,ふるさとの自然や環境を仲間と共に守り発展させていこうとする心や態度を育む活動に取り組みたい。主な活動としては,来年度も,①中学校区でのクリーンアップ光南台,②縦割り班でのなかよし活動,③各学年での甲浦なかよし隊の3つの活動をコロナ禍の情勢に合わせて工夫しながら行う予定である。