2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 環境, 平和, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費

本校の特色である「人や自然とのつながりを大切にした学習」をESDの視点から捉え、授業化することで、「主体的・対話的で深い学び」につながることを考えた。そこで、ESDカレンダーを作成し、年間を通じて「ESDの視点を取り入れた学習」を総合的な学習の時間・生活科を中心に各教科、道徳、特別活動などの中から関連付けて1年~6年まで行っている。
① 薦原の自然や人から学ぶ活動
地域活動の拠点である,市民センターは本校と同じ敷地内にあって隣接している。市民センターでは,地域循環のバスの運行や地域の見守り活動等様々な活動を行っている。児童は,市民センターで働く方々から話を聞き取ったりバスに乗って地域探険をしたりして,住みよい地域にしていくため活動している人々の姿から,地域に対する愛着を育てることができた。
②ギフチョウに係わる活動
市の天然記念物のギフチョウの観察を,「伊賀ふるさとギフチョウネットワーク」の協力を得て数年前から行ってきている。3年生の3月に,ギフチョウの生態や特徴について教えてもらい,その学習を受け,4年生の4月に,実際に観察に出かけている。その後卵から成虫、さらに蛹までの飼育活動を行った。現在屋外に戻し、成虫になるまで見守っており、春の誕生を心待ちにしている。ギフチョウはアゲハチョウに比べ,体長は少し小さめで,太陽の日を体に浴び,早春の時期に活動を始め,「春の女神」とも呼ばれている。生息地(保護指定区)は学校より歩いて約15分のところにある。また、ギフチョウの幼虫が食べる寒葵の移植を行い、新しい環境で育てた。
③ニッポンハナダカバチに係わる活動
希少生物ニッポンハナダカバチが校庭の砂場に生息していることがわかり、その生態を学び、保護活動を続けている。本年度校区の生息地二箇所に看板を設置し、地域の方々に保護活動を広めることができた。
④学習田での農業のしくみを学ぶ活動
地域のボランティアさんに指導を受け、その方の田の一部を貸していただいて5年生が米作りに取り組んだ。田植えや案山子づくり、稲刈りにいたる一連の作業を体験することができた。さらに田んぼに生息する生き物調査も行う中で生物の多様性も学ぶこともできた。
⑤SDGsの取組からわたしたちの生活を考える活動
毎日の生活の中で自分たちが出来ることに積極的取り組んで行こうとする態度を養うために、SDGsで提唱されている17の目標を自分たちにとっての身近な課題として捉え、互いの意見を伝え、他者と考えを照らし合わせながら進めていった。この活動を通して自分の考え方や見方を考えていくことにつなげることができた。活動分野:生毎日の生活の中で自分たちが出来ることに積極的取り組んで行こうとする態度を養うために、SDGsで提唱されている17の目標を自分たちにとっての身近な課題として捉え、互いの意見を伝え、他者と考えを照らし合わせながら進めていった。この活動を生物多様性, 環境, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費

来年度の活動計画

全学年でのESDの視点を授業に取り組み,子どもたちの「伝え合う力」を高め,人や自然とのつながりを大切にしながら,共に学び合って行動していく子どもたちを育てていく。そして,地域に貢献する活動へとつながる学習として発展させていきたい。そこで次年度も,次の活動を重点に取り組んでいく。
○ 自分たちの身近な自然や社会との関わりを軸にしたESDの視点を取り入れた活動の実践
・ESDカレンダー(2022年度版)の作成
○ ESDの視点を取り入れた学習通して行う「主体的・対話的で深い学び」の展開
・児童が主体的に活動するための課題設定と授業の工夫
・対話的な活動をより深いものにするための工夫
・深い学びにつなげるため、学習によって学んだことを学級や地域に発信