2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費

本校は「進取の精神と豊かな人間性を身につけ、国際化・情報化社会で活躍できる心身ともに健康な人間を育成する。」という教育目標のもと、様々な活動を行っている。グローカルな視点をもって生徒自身が課題設定し探究する活動や、国際理解に関わる活動、ボランティアに関する活動などがあり、具体的には下記の4つがあげられる。

①   スーパーグローバルハイスクール(SGH)に係わる活動

・1年生は現在の南魚沼市の現状や特徴を踏まえた上で、SDGsを達成するための課題設定や取り組みについて探究活動を行った。1学年は3月の海外研修(シカゴ、シドニー、ベトナム)でその成果発表をするために、オーラルコミュニケーションを活用し、英語でプレゼンテーションの練習をした。姉妹校等を訪れた際、実際にプレゼンテーションを行い交流を深める予定である。

2学年はグループごとに地元の課題解決をするため、ディスカッションやフィールドワークをおこなった。予算や解決方法が現実的なのか、訪問先の企業や市役所の担当者の方から様々な意見をいただいた。

3学年は今までの活動に関して、その取り組みや成果、課題を、各自で英語論文にまとめた。

SGH「魚沼学」の一環で、田植え、草取りをおこなった。地域の基幹産業である稲作についてより深く学び、勤労・収穫する喜びを体験した。また、働くことの意義・食料の大切さ・自然の豊かさ・環境問題などを身をもって、考える契機となった。

②   国際理解に係わる教育

・コミュニケーション英語の授業を通し、英語でディスカッション・プレゼンテーションをおこなった。批判的思考でものごとを深く考えることで世界の情勢や日本と他国との関係についても興味を持つようになった。

・アメリカのユタ州の学生との交流や日本の文化紹介のプレゼンテーションを通して、異文化を理解するだけでなく日本の文化を再認識した。2月には姉妹校であるアメリカのエヴァンストン高校から生徒が来日し、交流を行う予定である。

③   ユネスコ部の活動

・ユニクロの「届けよう、服のチカラプロジェクト」に参加した。難民問題について学び、子ども服の回収活動を行った。近隣のこども園・小学校とも協力をし、2,075枚を送ることができた。

・海外の生徒が来校した際、英語で日本文化や学校紹介のプレゼンテーションを行った。また、日本文化に関するゲームや企画を一緒に楽しんだ。

・ユネスコ世界寺子屋運動の協力のため、「書きそんじハガキキャンペーン」に参加した。

④   ボランティアに係わる活動

・市内の総合支援学校のイベントの運営サポートや、海外留学生に地元の毘沙門堂の

ツアーガイドボランティア、橅の植樹活動などに多くの生徒が積極的に参加した

来年度の活動計画

・県内や魚沼の地元企業の協力のもと、グループワークを通して批判的思考力・論理的思考力・プレゼンテーション能力を養う。

・大学の専門家、地元自治体・企業の実務家等による講義を受けたあと、4~5人のグループに分かれ、魚沼の魅力や課題についての調査やフィールドワークを実施し、その結果をまとめる。

・アメリカ、オーストラリアなどにおいて、フィールドワークを行うとともに、現地の高校

生または大学生に対して世界的な課題や社会問題における取り組みについてアンケート調査をする。

・海外研修で得たフィードバックを踏まえて魚沼の地域課題について考え、解決策を模索する。地元企業・団体や大学研究室を訪問するフィールドワークを行い、情報を集めるとともに、自らが考えた魚沼の地域課題を解決するプランについてアドバイスをもらう。

・世界の地域課題に関する英語論文を完成させ、報告書にまとめる。