2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 減災・防災, 気候変動, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, ジェンダー平等, 食育, 貧困, エコパーク, ジオパーク

※2021年12月~2022年11月の活動について記入

本校は,「グローバルキャリア人」育成を教育目標に掲げ,地球的諸課題を踏まえながら国際的に活躍・貢献できる生徒の育成を目指している(以下、目指す生徒像)。

主体的に自己及び社会の未来を切り拓くことのできる生徒。
国際的な視野を持ち,自他を認め合って行動できる生徒。
真理探究の精神に富み,新たな価値を創造する力を身につけた生徒。

また、ESDは本校の教育目標を達成する上で重要な柱であり,全教育活動に位置付け,教育改革の原動力として取り組んでいる。

 

①教科横断的な中高一貫カリキュラムに係わる活動

学校設定科目としてESDを開講(第4年時公民科)。主に倫理学,法学,政治学,経済学などのdisciplineに基づき,「環境」「国際理解」「世界遺産や地域の文化財」「エネルギー」「防災」「生物多様性」「気候変動」「その他」からなるESDの8つの領域に焦点を当てた授業を実施。また、さまざまな教科(国語科、理科、英語科など)でESDに関連した題材を扱い教科横断的な学びを中高一貫カリキュラムとして編成。(通年)

 

②「課題研究」活動

Kobeポート・インテリジェンス・プロジェクトでは異学年ゼミ(3年生から6年生)を実施し、生徒主体の探究活動を展開。それぞれの研究成果を2022年度全国高校生フォーラムなどで発表。(通年)

 

③ 交流・体験活動の推進

・ ジオパーク・エコパーク (2022年8月実施)

糸魚川ジオサイトおよび、日本ジオパークに指定されている立山・黒部(ラムサール条約湿地に登録されている弥陀ヶ原を含む)一帯を訪問。
現地では氷河期に形成された地形、フォッサマグナの露頭、その上に形成される高山特有の生態系を観察した。
さらに、その周囲に成立する人間文化や各種産業についても学びを深めた。
フィールドワークによって自然環境と持続可能な開発に関する関心が高まり、教科横断的な学びを促進できた。

・宮城県の大学,高等学校と連携した震災・復興プログラム(通年)

震災(Disaster)・復興(Reconstruction)・減災(Reduction)・レジリエンス(Resilience)(DR3)をテーマとした
被災地間交流を含む体験型プログラム。DR3メンバーの2人が10月に行われた「世界津波の日」2022高校生サミットin 新潟に参加。

・「食」を通した持続可能な生産と消費をテーマとしたESD Foodプロジェクト(通年)

「食」に関する持続可能なライフスタイルをテーマとして、様々な角度、理科や家庭科教員の授業・実習を受講しその成果を共有・発表。
今年度は企業と「代替食」についての授業を実施。「フードドライブ」活動を継続的に文化祭で実施

・World Youth Meeting(WYM) (2022年8月実施), Asian Student Exchange Program (ASEP) (2022年12月実施)

オンラインプログラムに参加し、台湾高雄の学校とオンラインで交流。
The Balance and Conflict between Economic Development and Environment(ASEP2022)というテーマで
協働プレゼンテーションに取り組んだ。

※1【ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野】

①地球市民および平和と非暴力の文化

②持続可能な開発および持続可能なライフスタイル

③異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重

来年度の活動計画

※2023(令和5)年度の活動計画を記入

ユネスコスクールとして,次の活動を行う。

1)教員は,新学習指導要領及び学習評価、SDGsについて,深く学ぶと共に,新しいESD実践に取り組み,授業研究会で授業を公開する。(2月)

2)課題研究を3年生から6年生まで一体的に運用し、生徒主体の探究活動を展開する。(通年)

3)「ESD」をはじめ、教科横断的な取組及び評価基準を整備、発展させる。(通年)

4)次の生徒参加事業を実施する。

①震災・復興プログラム(通年) ②臨海学習・ジオパーク・エコパーク研修プログラム(8月、12月)③「ESD Food プロジェクト」(通年)

5)交流協定校との相互交流を含む国際交流活動に取り組む。オンラインでの交流活動を活発化するとともに対面での実施を検討する。