2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉

本校は、清見町まちづくり協議会・清見保育園・清見小学校と協働し、「地域・家庭・学校がひとつになって『真に強い子』を育てる わがふるさと清見」を活動テーマとして、ESDを人権教育の充実と捉え、ESDの実践を通して「自他のよさを認め合い、誰に対してもやさしくできる清見の子」の育成を目標とした。

具体的には、清見小学校と協働した学習部会・仲間部会、さらに地域と連携した地域部会の活動を柱に、①教科や道徳の時間における人権教育の推進、②特別活動における人権教育の推進、③地域社会における人権教育の推進 に取り組んでいる。

① 教科や道徳の時間における人権教育

教科指導では、「認識力」「自己啓発力」「行動力」のつけたい3つの力について、本時にはどのような学習活動を通してどの力を身に付けるのかを明確にした授業を行っている。また、17の人権課題についての認識を深めるために、教科や道徳の中で取り上げるようにしている。

道徳の指導では、「モラルジレンマ」の手法を取り入れたりして、生徒が根拠を明らかにして考え、自分の考えをきちんと仲間に伝える力を付ける指導を行っている。また、保護者や地域の方を交えての道徳授業も実践した。

② 特別活動における人権教育

清見中学校には、「生徒会人権宣言」がある。この人権宣言を核として、生徒がお互いの人権を尊重し、お互いが気持ちよく生活できる学校づくりに取り組んでいる。

特別活動や総合的な学習の時間においては、様々な人権課題についての学習を行っている。全校では、市内ALTと交流し、世界の人権問題について学ぶ機会を設けた。1年生は福祉施設を訪問し、入所者との交流も行う。2年生では、JICAやピースあいちを訪れての平和学習やLGBTの問題について学習した。3年生は修学旅行で広島や神戸を訪れ、平和学習や震災についての学習を行った。

また、人権教育特別講師として、日本舞踊家の花柳琴臣氏を招き、保小中児童生徒を対象に、礼儀作法などの指導を受けた。

③ 地域社会における人権教育

平成30年11月に「清見町人権尊重のまち宣言」が策定され、各町内の公民館や施設に人権宣言パネルが配布され、集会時などで朗唱されるようになり、地域社会における人権意識の向上に努めている。

地域の方が中心となって、「地域の大人の人権意識を啓発する活動」「地域の大人が子どもの安心安全を守る活動」に取り組んでいる。啓発活動としては、PTA総会の折に保護者を対象として地域部会長から講話を行った。安心安全活動では、スクールサポーターによる児童生徒の登校の見守りや清見っ子安全サポーターによる下校の見届けを行っている。また、各地区で作成した通学路危険個所マップを生かして図上訓練を行うなど、児童生徒に安全に登下校する意識を育てている。

来年度の活動計画

〔清見あったか子育て会議〕

○人権タウンミーティングにおいて、小中学生、保護者、地域の方との人権集会を開催し、地域ぐるみの人権教育を進める。

〔学習部会〕

 ・小中連携を通して、真に強い子を育てる授業づくり

  (3つの力、学び合い、地域ぐるみの清見独自授業)

〔仲間部会〕

 ・保小中連携を通して真に強い子を育てる仲間づくり

  (地域への啓発、人権タウンミーティングの開催)

〔地域部会〕

 ・地域ができることを地域の知恵と力で

  (町人権宣言、安心安全活動、啓発活動)