2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

気候変動, エネルギー, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 人権, 持続可能な生産と消費

当校は、「2050年のおとなづくり」を学校理念として、ESDを教育活動の重点ととらえ、ESDの実践を通して、「地域を愛し、ともに問題を解決しようとする力の育成」を目標とした。具体的には、①環境に関わる学習、②国際理解・文化多様性に関わる学習、③地域の伝統文化に関わる学習を行った。
①環境に関わる学習
4年生では、、生ごみの資源化「段ボールコンポスト」を実践した。段ボールコンポストを作り、家庭から生ごみを持ち寄って重さを測り、生ごみを混ぜ合わせた土の温度を計測した。生ごみの量やにおい、土の温度や様子を観察し、毎日記録したことで、明確な変化を捉えることができた。出来上がった肥料をゴーヤ栽培に活用し、地球温暖化、資源の有効活用について考えることができた。実践結果から、ごみの減量方法や資源再生の良さについて知り、自分たちの生活に生かすためにどうしたらよいのかを考えることができた。
5年生では、校庭の一角にある、およそ40㎡の田んぼを使って、毎年稲作を行っている。モミからどのように発芽させるのかについて、理科の発芽の学習と関連させながら考えた。また、稲作の方法について自分たちで調べ、「田おこし」「代かき」「脱穀」「もみすり」などを実際に体験した。地域の方の手ほどきを受けながら秋の収穫を迎えることができた。さらに、6年生で学習する環境問題へもアプローチできるように工夫した。

②国際理解
6年生では、総合的な学習の時間を通して、地域の留学生のグループ都連携して、留学生と交流する活動を行った。社会科の国連の仕組みの学習と関連付けて行った。

③地域の伝統文化にかかわる学習
6年生で、地域の伝統芸能である、多摩太鼓に取り組みその歴史や精神に触れるとともに、実際に、演奏する体験を行った。
5年生では、稲作の学習の延長として、しめ縄づくりを行い伝統文化に触れる学習を行った。

来年度の活動計画

<育てたい児童像>
• 社会を構成する一員としての自覚をもち、人・社会・自然に関する考えを深め、どんな小さいことでもかまわないから自分なりに考え、できることを実践していくとともに、責任ある行動をしていくことができる。
• 自己の利益にとらわれ、今現在をただ批判し嘆くのではなく、自らの判断力と自律心でどうしたらもっと良い社会をつくっていけるのかを前向きに考え、仲間とともに話し合い、力をあわせてできることから一つずつ解決の方法を実践することができる。
• 様々な価値観を認め合い、互いに「かかわり」「つながり」を意識し大切にしながら、社会を築くことができる。