2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 世界遺産・地域の文化財等, 持続可能な生産と消費

 本校は、「地域から学び、他者と協働しながら、主体的に活動できる生徒の育成」を基本方針に、学校目標である「人間性豊かな菊井中学校生徒の育成」に重点を置いて実践を行った。ESDについては、防災教育、地域との協働、社会貢献、学び合い・支え合いを通して問題解決能力を育む機会と捉え、ESDの実践を通して、持続可能な開発に関する価値観(人間や環境の尊重)、体系的な思考力(問題や現象の背景の理解、多面的かつ総合的なものの見方)コミュニケーション能力及びリーダーシップの向上を目標とした。また、SDGsについては、目標11(住み続けられるまちづくり)及び目標17(パートナーシップで目標を達成しよう)に重点を置き、取り組んだ。具体的には、特別活動、学級活動、教科指導、道徳指導、総合的な学習の時間を柱に、①SDGsについて知る活動、②陸前高田市との交流活動に取り組んだ。
① SDGs及びESDについて知る活動
 6月に行われた環境学習ウィークを活用し、SDGsやESD、ユネスコスクールに関する啓発を行った。全校集会では、SDGsやESDの概論、名古屋市の環境問題に対する取り組みについて動画の視聴を行った。また、本校のSDGsとESDに関連する生徒会活動(緑の羽根募金、陸前高田市との交流活動)についても紹介を行い、全校生徒で「自分にできること」を考えて取り組んでいくことが、活動を推進していく大きな力になることを強く呼び掛けた。
② 陸前高田市との交流活動
 本校では、東日本大震災の翌年から、岩手県陸前高田市との交流事業を行っている。今年度は、交流先の中学校(陸前高田市立高田東中学校、陸前高田市立高田第一中学校)とオンライン会議を行い、震災当時のことや現在の被災地の様子、今後の交流活動の在り方などについて、情報や意見の交換を行った。また、これまでの交流事業やオンライン会議の様子を動画や冊子にまとめ、全校生徒と教職員で「防災・減災」や「地域との協働」に関する学習を行った。

オンライン会議の様子

来年度の活動計画

 陸前高田市との交流活動を通じて、他者を思いやる心を育む教育活動や、防災・減災について学びを深めることのできる教育活動に取り組んでいきたい。具体的な取り組みとして、①年間を通じて、思いやりや防災・減災に関する理解を深める機会を定期的に設ける②地域の資源(人材、企業、行事等)を活用し、協働する機会を設ける③生徒自身がSDGsについて学び、ESDに関わる活動を計画・実行することのできる場の提供を計画している。これらの活動を通じて、他者と協働し、学びを深めながら校内外に発信力のある生徒を育成していきたいと考えている。