2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, 貧困, エコパーク, ジオパーク, グローバル・シチズンシップ教育(GCED), その他の関連分野

1 本校のESDでめざすもの
⑴ ESDのねらい
・未来の社会について考え,変化に対応する持続可能な地域の担い手を育む。

⑵ ESDを通じて育てたい資質・能力
・自ら考え,表現し,実践できる生徒
気仙沼市の現状(震災からの復興,第2次総合計画)を知り,課題を見付け,追求し,まとめたことを発信する力。

・豊かな心で,相手の立場や意思を尊重し,共に支え合う生徒
多様性や違いを受け入れ,協働しながら目的の達成に向け,新しい考えを生み出すことができる力を育てる。

・心身ともにたくましい生徒
様々な状況下でも柔軟に対応することができるレジリエンスを高め,やり遂げる力(グリット)を育てる。

2 各学年の活動内容
コロナ禍という現状を考え,各学年とも個人での探究活動を主として活動内容を設定した。

【1年生】
⑴ テーマ
気仙沼の課題を見つけよう
⑵ 探究課題
未来の気仙沼が魅力的であるために必要なことを考える。
⑶ 探究課題の解決を通して育成を目指す具体的な資質・能力
① 地域社会の置かれている現状や自分との関わりを理解し,探究の過程に応じた技能を身に付けている。
② 目的に応じて手段を選択し,情報を収集する力を身に付ける。また,目的に合った情報をまとめ,分析し,発信することができる。
③ 主体的・協働的な学びを通して,多様な他者と関わりながら自分の考えを深め,積極的に地域の活動に参加しようとしている。

【2年生】
⑴ テーマ
気仙沼の今を見て体験して検証しよう
⑵ 探究課題
課題の解決のために必要なもの(仕事,場所,仕組みなど)を考える
⑶ 探究課題の解決を通して育成を目指す具体的な資質・能力
① 情報を多面的に見る,考えを具体化するなど,探究の過程に応じた技能を身に付けている。
② 目的に応じて手段を選択し,情報を収集する力を身に付ける。また,目的に合った情報をまとめ,分析し,発信することができる。
③ 主体的・協働的な学びを通して,多様な他者と関わりながら自分の考えを深め,積極的に地域の活動に参加しようとしている。

【3年生】
⑴ テーマ
未来の気仙沼のために自分ができること
⑵ 探究課題
未来の気仙沼のために,自分ができること,していきたいことを東京と比較検証して明らかにする(市民に向けた提言を目指す)
⑶ 探究課題の解決を通して育成を目指す具体的な資質・能力
① 情報を構造化する,抽象化するなど,考えを具体化するなど,探究の過程に応じた技能を身に付けている。
② 目的に応じて手段を選択し,情報を収集する力を身に付ける。また,目的に合った情報をまとめ,分析し,発信することができる。
③ 主体的・協働的な学びを通して,多様な他者と関わりながら自分の考えを深め,積極的に地域の活動に参加しようとしている。

来年度の活動計画

本校はESDのねらいを,「未来の社会について考え,変化に対応し持続可能な地域の担い手を育む」と設定している。
このねらいに迫る上で,育てたい資質・能力を本校の学校教育目標で理想とする生徒像と重ねて考え,「自ら考え,表現し,実践できる生徒」に必要な「気仙沼市の現状(震災からの復興,第2次総合計画)を知り,課題を見付け,追求し,まとめたことを発信する」力,「豊かな心で,相手の立場や意思を尊重し,共に支え合う生徒」に必要な「多様性や違いを受け入れ,協働しながら目的の達成に向け,新しい考えを生み出すことができる」力,「心身ともにたくましい生徒」に必要な「様々な状況下でも柔軟に対応することができるレジリエンスを高め,やり遂げる力(グリット)」を3つの重点として,個人探究の学習に取り組ませたいと考えている。
今年度は,本校ESD教育の根幹である総合的な学習の時間の内容を探究的な学習に変更して取り組んできたが,問題解決型学習と課題探究型学習のバランスを考えた計画を構築する必要があるという課題が見えた。ESDの学びが積み上がり,生徒がより主体的に学びに取り組めるよう計画を立てて,推進していきたい。