2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, 貧困, エコパーク, ジオパーク, グローバル・シチズンシップ教育(GCED), その他の関連分野

1 本校のESDのねらい,育てたい資質・能力

総合的な学習の時間を中心に,探究的な見方・考え方を働かせ,地域の人,もの,ことに関わる総合的な学習を通して,目的や根拠を明らかにしながら課題を解決し,自己の生き方を考えることができるようにするために,以下の資質・能力の育成を目指した。

⑴ 地域の人,もの,ことに関わる探究的な学習の過程において,課題の解決に必要な知識及び技能を身に付けるとともに,地域の特徴やよさに気付き,それらが人々の努力や工夫によって支えられていることに気付く。

⑵ 地域の人,もの,ことの中から問いを見出し,その解決に向けて仮説を立てたり,調査して得た情報を基に考えたりする力を身に付けるとともに,考えたことを,根拠を明らかにしてまとめ・表現する力を身に付ける。

⑶ 地域の人,もの,ことについての探究的な学習に主体的・協働的に取り組むとともに,互いのよさを生かしながら,持続可能な社会を実現するための行動の仕方を考え,自ら社会に参画しようとする態度を育てる。

 

2 各学年の活動内容

コロナ禍という現状を考え,各学年とも個人での探究活動を主として活動内容を設定した。

【1年生】

「身近な課題を解決する」をテーマに,地域防災の観点から危険箇所等,地域の抱える課題の解決を考え,持続可能な社会を提案した。また,学習の中で探究を進める基本スキルを身に付けることを意識させた。

【2年生】

「生きがいについて考える」をテーマに,地域で活躍する大人と交流し,自分の将来を具体的に想像することができるような活動を取り入れた。立志式で自分自身の理想的な働き方,生き方を想像し,提言した。

【3年生】

「未来の気仙沼のために自分ができることを探る」をテーマに,個人テーマを設定し,調査活動や他地域との比較検証を通して,未来の気仙沼のために,自分ができること,していきたいことを探究した。今後は,気仙沼市民(地域住民,行政,企業)に向けた提言を目指す個人探究活動にしていきたい。

来年度の活動計画

タブレットの使用で調査活動やまとめの学習は簡単にできるようになった。だからこそ今後は,「体験」で獲得した知識や経験が学習に深さや広がりを与えるものとなると考えられる。今年度は,画面越しに知ることよりも,実際に足を運んで,直接対象となる場所や人を目にし,話を耳にし,対話する経験を重視して,学習機会を設定していく。1年生の宿泊学習,2年生の職業体験,3年生の修学旅行など,行事と関連させ,探究的な学習を深められるよう計画を構築していくことも重要だと考える。

また,探究的な学習を充実させていくために,小学校との系統性を考えた計画や地域のニーズを確認した上で,学習成果を地域住民や行政などに発信し,意見交流ができる機会を設定したい。さらに,生徒自身の課題に対する理解の深まりや資質・能力の向上につながる活動を充実させられるよう工夫していく。