2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

海洋, 環境, 福祉, 持続可能な生産と消費, 世界遺産・地域の文化財等

1 本校(園)のESDでめざすもの

(1)ESDのねらい(※本校がESDを通じてねらいとする重点)

・ふるさと,津谷・馬籠から学ぶ「地域学習(人・もの・こと)」との関わり合いを通して,ふるさとを愛し,地域の復興を願うとともに,自己の生き方を考えることができる。

 

(2)ESDを通じて育てたい資質・能力(※本校ESDを通じて児童生徒に育む資質・能力)

・探究的な学習を通して,自ら課題を見付け,解決する能力や課題に主体的,創造的,協働的に取り組む態度を育てる。(問題を解決していく力・学び方や考え方を学ぶ力)

・体験的な学習を通して,思いやりの心や自立心を育み,自己の生き方を考えることができるようにする。(自己の生き方を考える力)

2 本年度のESDの実践について

(1)探究的(協働的・往還的)な具体事例

本校は,地域学習と幼・保・小連携活動を軸としてESDの実践を行っている。本年度は新型コロナウィルス感染防止から,例年行っていた幼保小の交流を中止,延期,規模を縮小して実施した。

今年度新たに行った地域学習の具体事例は以下のとおりである。

    1. 第4学年 地域の環境「海の恵みを追って」
    2. ワカメの種はさみ体験後,三陸のワカメが肉厚なのはなぜか,リアス海岸には秘密があるのかなど,個々の課題を設定し探究学習を実施した。
    3. 第5学年 地域の産業「大豆の秘密を探ろう」

JAの協力をいただきながら,地域の産業である大豆の栽培に挑戦した。まず,栽培方法や,栽培過程で小動物から大豆を守る方法など個々に課題を設定して探究活動を開始。収穫後は,大豆からもやしができるかもしれないと考え,もやし作りに取り組んだ児童や,大豆の歴史,料理等に関心をもち,新たに課題を設定して探究活動に取り組む児童もいた。11月には,互いの課題や探究内容について中間報告会を開き交流し合った。3学期には収穫した大豆を利用した味噌造り,調理を行う予定である。

 

(2)改善した取組の概要(改善の視点や意図,改善の方向や計画,改善した内容など)

① 昨年度までは,津谷川,馬籠川の自然環境,水生生物調査を行い地域の環境の学習を行っていたが,河川工事のため今年度は体験活動ができなくなったことから,地域学習の発掘を実施した。児童,保護者に呼び掛け,地域の環境を利用してワカメの養殖を行っている家庭の協力を得ることができた。

② 大豆栽培と味噌造りは,昨年度までも地域の産業学習として行っていたが,大豆の収穫量がよくないことを前学年から引き継いだ。児童に栽培方法について投げかけたところ,栽培方法や小動物から守る方法を調べたいという声があがった。さらに,大豆の歴史や大豆を利用した料理等探究活動を広げることができた。しかし,収穫量の成果はなかったことから,理科「植物の発芽と成長」に関係付けながら,栽培や収穫についての原因追求に取り組む予定である。

来年度の活動計画

1年生「なかよしがくねんよろしくね」★

・1年生と年長児の顔合わせ

「さつまいもをそだててみよう」★

・植栽,収穫,収穫祭

「一日体験入学・給食交流会」★

・年長児の授業参観

2年生「どきどきわくわくまちたんけん」☆

・地区探検

「いっしょにあそぼう」★

・地域の公園で遊ぶ

3年生「大好き!おじいちゃん」□

・施設訪問

「発見・すてきな人」☆

・押し花づくり名人,馬籠ばやし名人

4年生「川の環境を調べよう」☆

・川の水質調査

「サケのひみつを探ろう」☆

・サケの採卵,綬精作業体験,稚魚の放流体験

「なかよしまつりに招待しよう」★

・招待状づくり,出店の紹介

5年生「子どもたちに楽しんでもらおう」★

・幼稚園,保育所の訪問

「大豆の秘密を探ろう」☆

・種まき,収穫,味噌の仕込み

6年生「幼保の子どもたちを招待しよう」★

・運動会の招待状づくり,競技のお世話

「津谷の食文化を探ろう」☆

・米作り,味噌の切り返し,町弁づくり

★幼稚園・保育所交流活動

☆地域体験学習

□福祉