2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

海洋, 減災・防災, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 福祉, 食育

本校は,「人とかかわる」,「よりよい生き方をもとめる」,「社会での役割をはたす」を学校理念として,「相手を思いやり,信頼し,協力し合って物事に取り組む学級集団作りに努め,夢や目標をもち,学習や体験活動を通して将来の仕事や生活を考えさせ,自分の役割や責任を果たす充実感や人の役に立つことの喜びを体験させる」ことを重点事項とした。そして,積極的に人と関わろうとする力(コミュニケーション能力や思いやり),課題を発見し,探求する力(課題解決能力,多面的総合的に考える力),主体的に参加し,自ら実践する力(学びに向かう力自己の生き方を考える力)の3つを育てたい力として指導している。この中で,平和や持続可能なライフスタイル,文化遺産の尊重などを考えながら取り組んでいる。

・3年生は地域の伝統芸能「馬籠囃子」の歴史を聞き,その後実際にお囃子を体験して,学習発表会で披露した。これらの活動を通して子供たちは地域の伝統を受け継ぎたい思いや身近な人や地域の人にこれからも聞いてもらいたい思いを強く抱いた。保護者からも力強い馬籠囃子を久しぶりに聞いて感激したと感想をいただいた。また,地域の福祉について介護福祉の方をボランティアに招いて,高齢者疑似体験を行い,高齢者の動きを体験するために用具を身に付けて動きづらさや大変さを味わった。また,車椅子体験をして操作の大変さだけでなく,相手のことを思いやりながら操作の協力をしてあげる大切さを学んだ。実際に介護福祉の方に体験して疑問に思っていることや働いていて大変 なこと,うれしいことを質問して学びを深めた。さらに身近な高齢者に対して自分 たちは何ができるかを考えた。

・6年生は総合学習において探求的な学びのサイクルを定着させることで,自己課題の追求を楽しむ姿が見られた。夏休みには,煮干しを使った魚の体の特徴調査,津谷川に生きる生物の調査など,地域の海や川に目を向けて自己研究に励んだ。他には,磁石と電池で作るミニアモーターカー(リニアモーターカー)の開発など,生活の中で生じた疑問や気付きを課題設定・調査し,結果と考察をまとめた。児童はこの経験をもとに「自分の意見はしっかりもちながら自分以外の考えを知ることができた。」「地域の方々に学びの場を作っていただき支えられていることを感じた。」などの感想ともに「さらに人前で話す力を付けていきたい。」と次の目標をもつことができた。保護者からは「環境問題を通して子供たちが発信したメッセージを,大人の私たちも一緒に考えて行動することが未来へとつながる。」,「海洋問題について親子でゴミを出さない工夫,普段使う物を見つめ直すなど話し合って実行する事につながった。」と感想をいただいた。

 

来年度の活動計画

1年生→幼保小交流(自己紹介し合ったりゲームをしたりする)

2年生→幼保小交流(地域の公園で幼保園児を遊ぶ計画を立て,実施)

まち探検(津谷,馬籠)

3年生→地域の商店の方を講師に招いて講話や押し花体験

地域の伝統芸能の歴史やお囃子を体験して学習発表会で披露

福祉についての疑似体験,近隣の介護福祉について考える

地域の介護福祉施設の方を講師に招いて高齢者疑似体験

4年生→消防クラブに加盟し,防災教育について学び,実践

海と向き合い,豊かな海の恵みについて考える

5年生→宿泊学習を通して海について学び,発表・実践

夏休みを活用して地域の食材を使った料理コンテストに参加

6年生→夏休みを活用して地域の食材を使った料理コンテストに参加

地域の商店街を見学し,地域の特性や今後の課題について考案

地域の食文化について考案・実践・発表

5・6年生→みそ作り,幼保小交流,近隣の小学校との交流会