2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

その他の関連分野

本校は、「未来に向かって楽しく 学び合い 努力する 乾隆の子の育成」を学校教育目標とし,めざす子ども像は,①関わり合い高め合う子 ②人物との出会いを大切にする子 2つであり,児童も意識化しやすいように分かりやすく表現している。児童につけたい資質・能力は,その実態と課題等から言語能力と主体性・リーダーシップとしている。

校区は,伝統産業である西陣織が盛んな地域であったが,仕事として従事される人口も減ってきている現状がある。しかし,子ども達に西陣織について学んでほしい,地域に誇りをもってほしいという思いから,学校と地域が連携・協力して伝統産業について学ぶ学習を続けてきている。また,児童一人一人が自尊感情を高めるとともに,お互いを尊重し,認め支え合い,ともに生きることの大切さを学んでいってほしいと考え人権に関わる取組を進めてきている。

具体的には,(1)伝統産業に関わる学習(2)人権に関わる学習を行った。

伝統産業に係わる学習

総合的な学習の時間において,取り組みを進めてきている。

3年では,地域しらべの中で,西陣織を作っておられるお家を訪問させていただく活動や西陣織の端布を使ったしおりづくり等を行った。4年では,西陣織が生糸を染め,織り上げる「先染め」が伝統技法であることから,バンダナを使った「染色体験」を行った。5年では,手機を使っての織機体験,6年では,6グループに分かれて西陣織の工程を学び自動織機を使った西陣織体験を学習している。

人権に係わる学習

毎月10日前後に人権について考える日「人権の日」を設定し,それぞれの学年において人権,総合育成,外国人,男女平等やいじめなど人権に関する問題をいろいろな側面から考えることで,人権が身近にある自らの課題であることとしてとらえられるようにしている。また,言ってもらってうれしい言葉や友だちにかけたい言葉などを人権標語として作成し,全校で共有できるように壁面掲示する人権月間を設定している。児童だけでなく,教職員研修や保護者啓発にも取り組んでいる。

来年度の活動計画

上記2つの取り組みは,乾隆小学校において大切な取り組みであり,継続して行っていきたいと考えている。また,言語能力の育成が本校の課題でもあるので,学活や総合的な学習の時間単独の取り組みではなく,他教科との関連などカリキュラム・マネジメントの視点から,教科等横断的な視点をもち,取り組んでいきたいと考えている。