2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 人権, 福祉

①地球市民および平和と非暴力の文化

②持続可能な開発および持続可能なライフスタイル

③異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重

本校は,「未来に向かって 楽しく学び合い 努力する乾隆の子の育成」を学校教育目標とし,目指す子ども像は,①自分で考え行動・挑戦する子 ②人・物・自分を大切にする子 の2つを掲げ,児童自らが意識化しやすいように分かりやすく表現している。また,この目指す子ども像をもとに,それぞれの学年で目標を決め,全校的な取り組みへとつなげている。また,児童につけたい資質能力を実態と課題から言語能力と主体性・リーダーシップとしている。

人権学習を進めるにあたり,毎月1回の人権の日を設定し,月ごとにテーマに合わせて人権について考える時間としている。また,育成学級の児童との交流を中心に互いを正しく知り,認め合うことを大切にするために交流学習を全クラスで続けている。今年度は,全校が同じテーマで人権について考える人権集会の機会を作り,人権を大切にする心と,目指す子供像に迫る取り組みを進めてきた。

校区は,伝統産業である西陣織が参観な地域であるが,現在は,仕事として従事している方の人口が右肩下がりであり,今後の見通しが見えにくい現状がある。しかし,地域の願いとしても西陣織について学んでほしいという思いと地域に誇りを持ってほしいという思いから,学校と地域が連携・協力をし伝統産業について学ぶ学習を3年生から6年生までが総合的な学習で行っている。

4年生では,障害を持つ人々が暮らしやすい地域を目指し,総合的な学習で取り組みを進めている。今年度は,視覚障害者の方や目に見得ない障害を抱えているオストメイトの方に来ていただき話を聞き,考えを深める学習を続けている。

来年度の活動計画

上記の2つの取組である人権学習,伝統産業,福祉を中心とした総合的な学習は,乾隆小学校において継続している大切な取組であり,今後も継続して行っていきたいと考えている。伝統産業の学習については,地域の人材以外にも芸術大学との連携を行うことで持続可能な活動にしていきたいと考えている。また表現力・発信力についても本校の課題としてとらえ,地域学習,人権学習を中心に他教科との関連などカリキュラムマネジメントの視点から見直して取り組みを進めていきたいと考える。