2022年度活動報告

本年度の活動内容

本校は、「豊かな心で社会貢献できる人材の育成」を中期経営目標の１つに掲げ、ユネスコスクールの活動を本校に於けるESDの推進機会と捉えて、ユネスコスクールの活動の実践を通してESDの３分野を実現することを目的としました。

具体的には、①平和学習を通した平和を希求する人材の育成、②持続可能な社会の構築に寄与するための教育、③異文化を理解するための学習、を柱に次のような教育実践に取り組んでおり、現在もその取り組みを継続しています。

①については、沖縄方面修学旅行の事前/事後における平和学習を通して、目標の具現化に取り組みました。平和学習にとどまらず、現地の地理や歴史、気候の学習にも広がりを見せ、生徒たちの探究心を高めることができました。各クラス内でグループに分かれてテーマを設定し、調べた成果をクラス内で共有しました。優れた探究作品は全学年生徒が一堂に会する中で成果発表の機会を設定し、学年生徒全員で情報を共有しました。（SDGs⑬⑭⑮⑯に関連）

②については総合的な探究の時間や各種の学校行事を通じて、意識高揚を図る教育を行ってきました。年間授業計画の中に「総合探究の時間」を位置付けて、研究テーマに関する動機づけを行い、年度末に自分たちが選択したテーマの研究成果を発表しあう学習活動を進めています。（SDGs③⑦⑨⑫に関連）

③については国際科における研修を通じて、異文化理解を深める教育実践を展開してきました。国際協力機関や異文化施設訪問、Jica研修員とのオンラインによる交流、高大連携事業の一環として大学生に  よる多文化共生ワークショップ等、年間行事計画の中に予定を立てて実施しています。また、生徒たちは国際科のカリキュラムに設定されている国際理解や課題研究において、世界における紛争について考えたり、貧困や児童労働などについての理解を深めたりといった活動をし、年度末に自分たちが学習を通じて得たものをプレゼンテーションし合う取り組みをしています。（SDGs①②④⑤⑥⑩に関連）

 

来年度の活動計画

本校の育てたい生徒像の一つである「自ら課題を見つけ、自分の考えを持ち、他者とのつながりの中で問題解決ができる生徒の育成」に力を注いでいきます。具体的には、海外からの学校見学訪問団を積極的に受け入れて、国際交流や異文化理解を推進していきます。また、沖縄方面への修学旅行においては、事前事後の学習を充実させて平和を希求する意識の醸成や、自然を愛し大切にする心の育成に努めていきます。正式加盟後は、日本国内外の加盟校とつながり、他校のESDの情報を共有して対外的な学び合いの機会を増やしていきたいとも考えています。