2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 人権, ジェンダー平等, 福祉

本校では,「小松彼岸獅子の継承活動」「緑の少年団での緑化活動」「障がい者施設との交流・協働活動」の3つの活動(「川南ESD」)に取り組んできた。今年度は,より深まりのある活動へと意味づけするための「探求」となるように,これらの活動を子どもたちとともに再構築した。

1 小松彼岸獅子の継承活動(伝統芸能)

地域の伝統的な無形文化財である小松彼岸獅子は,4年以上の全児童が保存会の指導を受けてその歴史を学び,笛・太鼓・踊りの活動(練習と披露)を行ってきた。今年度は4年生の総合的学習の中で「小松彼岸獅子が370年以上も続いているのはどうして?」をテーマに掲げた。保存会会長さんへのインタビュー,他の地区の彼岸獅子の調査,歴史的エピソードの調査などの体験と協働思考の繰り返しを通して,学びの質を高めてきた。

2 緑の少年団での緑化活動(緑化活動)

緑の少年団を中心とした校地内の花壇づくり,地区内施設へのプランタ寄贈,地区各町内会への花苗・球根の提供などの活動に取り組んできた。加えて今年度は校地内学校林に樹木名プレートを設置し,全校で樹木オリエンテーリングを実施した。これを受けて,3年生の総合的学習では「木のこと,学ぼう。伝えよう。」をテーマに,多くの疑問を出し合い,調べたり聞いたりする能動的な学習を展開した。

3 障がい者施設との交流・協働活動(多様性理解)

本校では障がい者施設との交流を長年にわたって行ってきた。今年度も低学年は「さつまいも交流」,中学年は「ラベンダー交流」,高学年は「米づくり」を実施した。この体験を行う中で,様々な疑問や困りごとが湧き上がった。低学年では「畑が草だらけで大変だ!」「お世話になったたくさんの人を笑顔にしたい!」高学年では「北会津の米って本当においしいの?」などである。子ども達なりに知恵を出し合い,調査活動を行って疑問や困りごとを解決しただけでなく,結果として地域への恩返し(社会貢献)となった。

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来年度の活動計画

次年度も「小松彼岸獅子の継承活動」「緑の少年団での緑化活動」「障がい者施設との交流・協働活動」の3つの活動(「川南ESD」)を中心に進めていく。

1 小松彼岸獅子の継承活動(伝統芸能)

年間を通して歴史的な学習と笛・太鼓・踊りの練習を行う。今年度まではコロナ禍のため外部での披露の機会が少なかったため,次年度こそは披露できる多くの機会を設定していきたい。

2 緑の少年団での緑化活動(緑化活動)

プランタ寄贈,花苗・球根の提供は継続して活動する予定である。花壇づくりの一環として,「校内花壇コンクール」を実施し,学年花壇に工夫を凝らすことができるように計画している。また,新たな森林学習として,学校林の落ち葉を利用した「キノコ栽培」を予定している。

3 障がい者施設との交流・協働活動(多様性理解)

低学年の「さつまいも交流」,中学年の「ラベンダー交流」,高学年の「米づくり」は次年度も継続して行う。今年度まではコロナ禍のため縮小していたが,障がい者施設入所者との活動の機会を増やしていく予定である。