2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 福祉, 持続可能な生産と消費, エコパーク, ジオパーク

本校のESDテーマは「平泉寺の魅力発見・発信!~杉の子ふるさと発信隊~」。平泉寺には希少植物が生息する池ヶ原湿原、1300年の歴史を持つ白山平泉寺など文化的・環境的に貴重な場所が多くある。その地域の「宝」の魅力や価値についてSDGsの目標とも関連させ、専門機関や地域と連携し探究を重ねつつ、NIEを一つの手段として「杉の子ふるさと発信隊」として発信し、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通してふるさと愛に満ち、つながりを大切にしながらふるさとを活性化できる持続可能な社会の担い手の育成を目指している。具体的には、(1)日本遺産に認定された白山平泉寺神社をガイドし地域活性化する活動(2)池ヶ原湿原の環境保全活動(3)校区の魅力スポット巡りの活動に取り組んだ。

(1)白山平泉寺の未来の語り部活動

石文化で日本遺産に認定された白山平泉寺の魅力を多くの方にPRするため、地域住民の方や、市長、一般観光客を「未来の語り部」として地域の魅力をガイドした。そのために、市の学芸員の方にアドバイスをいただきながら活動を展開した。また、日本遺産が校区にある県内外の小学生たちとも交流し、魅力を発信した。日本遺産サミットでも自分たちの取り組みを伝えた。さらに、市の補助事業を活用してPRエコバッグを製作し、市長や恐竜博物館など様々な所に贈呈した。

(2)池ヶ原湿原の環境保全活動

全校で年間を通し、希少な動植物が生息する池ヶ原湿原に出向き、県自然保護センターの方たちと動植物の個体数調査や水質調査、植物の生長の妨げになるヨシを刈る活動を展開している。プラスチックごみ問題解決の糸口とすべく刈ったヨシでヨシストローを製作し、本校の卒業生であるバドミントンオリンピック代表の山口茜選手にも贈呈し、プラスチックごみ問題解決の必要性を提言し、地域環境保全活動を展開した。

(3)校区の魅力スポット巡り

校区にあるジオサイトをジオパークまちづくり課の方の説明を受けながら訪れ、身近な所の新たな魅力に気づき、周囲に発信した。これらの活動が評価され、第12回日本ESD大賞の小学校賞、第9回グッドライフアワードの環境大臣賞優秀賞を受賞した。

来年度の活動計画

白山平泉寺のガイドにおいては、さらに自分たちのガイドの幅を広げることができるように、長年現地をガイドしている方からさらにアドバイスをいただく。また、白山平泉寺をさらにPRするためのグッズの開発にも取り組む。平泉寺の魅力スポット巡りにおいても、今年度時間の都合上訪れることができなかった箇所もめぐり、さらなる魅力を発見したい。そのために、市役所のジオパークまちづくり課や史蹟・文化課の協力を得ながら学習を進めていきたい。また、池ヶ原湿原の環境保全活動においても、県自然保護センターをはじめ関係各専門機関と連携しながら個体数調査や水質調査などの経年変化も調べつつ、製作したヨシストローの幅広いPR活動も充実させていきたい。また、これらの学習の成果を地域や他のユネスコスクールに発信し、さらなる活動の推進を図りたい。