2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

海洋, 減災・防災, 福祉

本校は,「心から人間と社会を愛し,創造力と実践力に富む生徒の育成をはかる」を学校教育目標としている。ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して「持続可能で発展的な社会をつくるための担い手を目指し,地域社会の一員として身近な地域に貢献する人材を育成するとともに,国際社会の一員としてグローバルな視点に立って行動する人材を育成する」ことを目標とした。

全校で実践する総合的な学習の時間として,「まちづくり」を大きなテーマとした。自分たちが生まれ育った「まち」を題材に,「まちを知り,どのようなまちを目指し,そのためにどうしていけばいいのか」という課題を設定し,「防災のまち」「福祉のまち」「海のまち」の3つの視点を柱に探究的な学習を行った。

1年生は「防災のまち」をテーマに取り組んだ。様々な災害について調べ学習を行ったり,震災遺構伝承館や災害時に地元の避難所となる公民館の備蓄倉庫を見学したりしたことから,防災・減災のために自分達は日頃からどのような対策ができるかについて学び,発表した。

2年生は「福祉のまち」をテーマに活動した。地域の福祉の取組について講話を聞き,キャップハンディ体験で身をもって感じたことを生徒間で共有し合った。その学びを基に高齢の方と交流会を企画したり,地域の福祉施設の展示会の手伝いと発表会をしたりした。皆が幸せである地域づくりに自分も役立っているという自己有用感をもつことができた。

3年生は「海のまち」をテーマに取り組んだ。「海のまち唐桑」の一員としての自覚をもち,10年後に中学3年生になる幼稚園児を招待し,幼児が海に関心がもてるようにと自作した遊び道具で,交流会を行った。また,先人が築き,守ってきた伝統芸能を次の世代へ継承できるよう,地域で活動している虎舞保存会の協力を得ながら,活動した。これらのことから,次の世代へ継承する社会づくりへの参画の一旦を担うことができた。

来年度の活動計画

他者と共に自分らしく幸せに生きるために,持続可能な自分たちの「まちづくり」をテーマとして地域の人々との関わりの中で,社会づくりのための課題解決に必要な資質・能力の育成を目指す。様々な角度からまちづくりについて解決したい課題を設定できるように,地域学校協働活動推進事業やまちづくり協議会,福祉協議会等から講話を聞いたり,共に体験活動を行ったりしながら,協働的に探究活動を推進する。また,ユネスコスクールとしての取組が生徒の手で行われ,充実したものとなるように,生徒会活動に取り入れ,啓発活動等に取り組むこととする。