2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

海洋, 減災・防災, 福祉

本校は,「心から人間と社会を愛し,創造力と実践力に富む生徒の育成をはかる」を学校教育目標としている。ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して「持続可能で発展的な社会をつくるための担い手を目指し,地域社会の一員として身近な地域に貢献する人材を育成するとともに,国際社会の一員としてグローバルな視点に立って行動する人材を育成する」ことを目標とした。
総合的な学習の時間を通して,「まちづくり」を大きなテーマとした。自分たちが生まれ育った「まち」を題材に,「まちを知り,どのようなまちを目指し,そのためにどうしていけばいいのか」という課題を設定し,「防災のまち」「福祉のまち」「海のまち」の3つの視点を柱に探究的な学習を行った。
1年生は「防災のまち」をテーマに取り組んだ。様々な災害について調べ学習を行ったり,震災当時の様子について地域の方にインタビューを行ったりした。また,災害時を想定して食事をするためにはどうすればよいかを体験活動を通して学んだ。それらの活動から,更に自分が取り組みたい課題を見付け,フィールドワークを重ねて,分かったことや今後取り組んでいきたいことなどを発表した。
2年生は「福祉のまち」をテーマに活動した。キャップハンディ体験をしたり,地域でまちづくりを支えている方々からの講話を聞いたりした。自分が疑問に思ったことや課題に感じたことを解決しながら,自分が将来どのような生き方をしていきたいか,地域のために何ができるのかを考え,将来への思いを広げることができた。
3年生は「海のまち」をテーマに取り組んだ。海の恩恵を受けながら発展してきたまちで育った者としての自覚をもち,海の素晴らしさを自分より若い世代に感じさせ継承していくための取組や海洋プラスチックゴミを減らすための活動などの探究活動に取り組んだ。

来年度の活動計画

他者と共に自分らしく幸せに生きるために,持続可能な自分たちの「まちづくり」をテーマとして地域の人々との関わりの中で,社会づくりのための課題解決に必要な資質・能力の育成を目指す。
本校の総合的な学習の時間の探究学習の全体テーマは学年毎となっており,異なった切り口から自分の「まち」について3年間をかけて学ぶ。探究学習が単なる調べ学習や体験活動に終わることがないようにするために,生徒の考えや取組が地域の中で生かされているという実感がもてるような活動にしたい。そこで,小学校での学びを更に深め,系統性をもって中学校3年間の学びを進めることができるように,学年間の連携と生徒の学びの引き継ぎをきちんと行う。また,唐桑という恵まれた地域人材や環境面での素材を十分に生かすことができるように,外部との連携を一層図る。