2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, 福祉

本校は、平成27年にユネスコスクールの認定を受け、総合的な学習の時間を中心に人と社会・自然・世界と関わる力の育成を目標とした。

具体的には、金沢との関わり方を柱に、①伝統に係わる活動、②平和・人権に係わる教育、③国際理解に係わる学習を行った。

① 伝統に係わる活動(3,4年生)

 〈食文化〉上生菓子づくり・お茶会を体験し、和菓子と抹茶のセットがどれだけ合うのかを知ることができた。(3年)

 〈金沢の偉人〉あらかじめ学習した人物について、ふるさと偉人館で詳しく知る活動を行った。金沢の多くの偉人について知ることができ、館の方に積極的に質問する姿も見られ、金沢の偉人を身近に感じることができた。(4年)

 〈伝統工芸・伝統文化〉個々に興味を持った伝統工芸について調べる活動を行った。水引細工、金沢和傘、金沢仏壇などを調べ、プレゼンテーションファイルにまとめ、発表した。また、金沢の伝統芸能について知り、加賀宝生、加賀万歳、悪魔払い、獅子舞、素囃子などについてより詳しく調べることができた。(4年)

② 平和・人権に係わる教育(5年生)

 バリアフリー体験住宅「ほっと安心の家」を見学し、最先端のバリアフリーとユニバーサルデザインにはどのようなものがあるかを学んだ。車いす体験や高齢者疑似体験を行った。実際の体験を通して、車いすを利用されている方や高齢者の方に親切にしたいという気持ちが芽生えた。学習を通して、バリアフリーのみならず、世の中の全ての人々が人間らしく、気持ちよく生きるために、ユニバーサルデザイン化することについて、知識を深めながら考えることができた。

③国際理解に係わる学習(6年)

 金沢を中心に自国の文化を調べたり、他国の様子について知ったりすることを通して、より広い視野を持ち、自らの世界を広げていくことを願って、テディベアプロジェクトに参加した。自他の文化について知識を増やすだけでなく、国の壁を越えて様々な人たちと繋がる楽しさを味わい、相手を意識しながら思いを伝え合うことで、自他の良さを感じ取れるようにしたいと考えた。はじめに、百万石祭りなど金沢に関連することを中心に日本文化について調べ、金沢や日本の良さを知ることができた。次に、これまでの学習で学んだことをまとめ、写真を活用したり、実物を見せたりして、交流相手である台湾の学校とテレビ会議をし、英語で紹介した。また、ぬいぐるみ留学生が学校で、児童と過ごした日常の様子をオンラインで紹介する取組も行った。交流を重ねる毎に、日本と違う言語や文化があることを知り、世界の友だちと繋がることの楽しさを実感することができた。

来年度の活動計画

今年度の活動を基に課題を改善し、全体計画、学年ごとのカリキュラムを作成する。総合的な学習の時間を中心に地域や自然・世界と関わることができるような学習を行っていく。今年度も活動内容は、国際理解、世界遺産や地域遺産等、人権・平和、食育の4分野で行う予定である。各学年で来年度できる学習活動を考え、具体的な活動を設定していく。来年度も各学年で相手意識を持って学習を進め、どのように学習内容を発表するか考え、学習内容を発信していく予定である。