2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 文化多様性, 国際理解, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費

本校は学校教育目標として「金ケ瀬中学校の生徒であることに誇りをもち,自主性と敬愛の精神に富み,心身ともに健康な生徒を育成する」を掲げ,教育活動を行っている。ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野のうち,特に「持続可能な開発および持続可能なライフスタイル」を念頭に,学校経営構想の中で,持続発展教育として以下の3点を指導の重点としている。

1 自ら課題を見付け,自ら学び,自ら考え,主体的に判断し,よりよく問題を解決する資質や能力を育てる。

2 学び方やものの考え方を身に付け,問題の解決や探究活動に主体的,創造的に取り組む態度を育て,自己の生き方を考えることができるようにする。

3 各教科,道徳及び特別活動で身に付けた知識や技能等との関連や活用を通して学習や生活に生きて働く力を身に付けさせる。

防災・減災については,町の防災訓練に際し,事前学習として地区ごとに集まり,自治会長さんから地区の防災や危険箇所についての講話をいただいた。防災訓練当日は,訓練に小学生とともに参加し,地域の危険区域や具体的な避難行動などについて,地区の担当者からご指導いただいた。また,総合学習の時間を利用して,地区の安全マップ(主に交通安全)づくりをウェブサイトを活用して行った。

環境については,3学年英語の授業で,レッドリストに登録された動物たちの学習を通して,環境保全について考え,自分が興味関心のあるレッドリストに登録された動植物について生息地域や現象の原因,その動植物に対して自分ができることや考えについて英文でまとめ,スライド(掲示物)を作成した。

文化多様性,国際理解については,2学年の総合学習で上海の中学生とのオンライン交流を実施した。英語を通して自分の住む町や学習活動(職場体験学習)について紹介し,上海からも町や学校生活についての紹介があった。英語という共通の言葉を通して,近隣の国についての理解を深めることができた。

ジェンダー平等については、「誰一人取り残さない」の理念の下,3年生の保健体育の授業で養護教諭が,LGBTQ(性的少数者)に対する理解を深める授業を行った。『男らしさ』『女らしさ』とは何かを改めて考え,性的少数者が考える性の在り方に触れ,これからを生きる生徒たちに他者を尊重する感覚を持ってほしいとの願いを込めて実施した。

持続可能な生産と消費については,1学年においてSDGsに関する学びを総合的な学習の時間の中で計画した。校外学習で近隣の町を訪問し,行政の担当者から直接話を聞く機会を設け,移住施設や廃校を利用した取り組み,さらにはリサイクルステーションの見学を行い,暮らしや資源を生かした観光、持続可能な社会について学ぶ機会を設けた。

来年度の活動計画

令和5年度も引き続き,新型コロナウイルス感染症の状況を見極めつつ計画を進めてきたい。

4月:避難訓練

6月:地域防災訓練(各自治会,小学校との連携)

7月:SDGsをテーマとした校外学習

8月:地域の公民館まつりへのボランティアとして協力

9月:防災学習会,震災遺構見学(中浜小学校)

10月:文化祭(総合学習発表)

11月:性教育講座(LGBTQに関する授業)

時期未定:上海の中学生との交流事業
ちょボラ(ちょっとボランティア)活動
地域伝統芸能についての学習

通年:JRC委員会によるペットボトルキャップの収集,各種募金活動,公園清掃