2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

世界遺産・地域の文化財等, その他の関連分野

本校は,「未来の亀崎を支えよう ~地域を愛し,地域を支える生徒を目指して~」を活動テーマとして,ESDを地域に伝わる文化や伝統,地域に携わる人々の思いから地域の魅力と課題を見出す活動と捉えた。そして,ESDの実践を通して,地域を愛し,将来にわたって地域を支える生徒を育成することを目標としてESDの活動に取り組んでいる。

① 亀崎の持続可能な観光について考えよう(実施学年:1年)
「亀崎の持続可能な観光について考えよう」をテーマに,地域の商業施設の情報を発信する活動を行った。各学級で紹介する商業施設を1つ選び,オーナーの方を招いてインタビューを行った。それを元に,1学期から2学期前半にかけて,少人数の班に分かれてポスター制作を行った。完成したポスターを学級で発表し,最優秀作品は業者に依頼して本物のポスターとして印刷し,商業施設に使っていただいた。また,この取組は学校祭で全校生徒に向けて発表した。
2学期後半からは,パンフレットづくりを行った。学級を6つの班に分け,他学級の班と組ませて6つのグループをつくり,グループごとに4つの商業施設について紹介するパンフレットの完成を目指した。

② 亀崎思いやり応援隊ジュニア(通称:KOOジュニア)(実施学年:全学年)
平成24年5月に発足した,地域のボランティアグループ「亀崎思いやり応援隊(通称:KOO)」は,高齢者などからの依頼を受け,個人宅や公共施設などを訪問して地域の方々を支援している団体である。この団体の活動に,本校の生徒も参加させていただくというのがKOOジュニアという活動である。今年度は,新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から活動を見合わせていたが,親団体KOOおよび社会福祉協議会の協力を得て,団体を立ち上げた。今年度は40名を超える生徒が入隊し,短い期間ではあるが,土日を中心としてKOOと連携した地域支援活動を行っている。

③ 文化財絵画制作学習(実施学年:全学年)
今年度は,地域行事である「亀崎潮干祭」が新型コロナウイルス感染症の流行に伴い中止となってしまった。地域の文化に触れる機会を失ってしまったことをふまえ,少しでも地域文化に触れさせるために休校中に潮干祭で曳かれる山車のぬりえに取り組ませた。

④ 先輩の話を聞く会(実施学年:全学年)
亀崎中学校出身の方で,国内外を問わず活躍している方を講師として招聘し,夢の実現のために大切なこと,後輩に期待する思いなどを話していただいた。本年度は,新型コロナウイルス感染症対策のためZOOMを利用してリモートで実施した。

来年度の活動計画

今年度は,新型コロナウイルス感染症の流行に伴い,さまざまな活動が制限され,予定していた活動の多くができなくなってしまった。しかし,その中でも感染症対策を十分に考慮したり,コロナ禍でも取り組める内容に変更したりして,可能な限り実施し,その成果を学校祭やそれ以外の場で発信することができた。また,KOOジュニアの活動も継続し,活動を定着させることができた。
来年度は,社会の状況を十分に見定めながら,可能な限り地域の方々と交流ができる時間や場を設定することで,生徒により多くの経験を積ませ,それらを通して,地域への愛着や,自分たちも地域を支えているという気持ちを育んでいきたい。