2022年度活動報告

本年度の活動内容

①総合的な学習の時間「LIFE」【地域理解】
自らの興味や関心をもとに、地域を対象として、そこにある魅力を高めたり問題を解決したりするための取り組みを提案、実行するという探究活動を行った。SDGｓに関する講演では、外部講師を招聘し、人々との交流や直接体験を重視した実践的・体験的な学習活動を通して、SDGsや社会に関する理解を深めた。また、情報活用やコミュニケーションの基礎的・基本的な知識及び技能を習得するとともに、社会や職業と自己とのかかわりについて理解を深め、自己の将来にかかわる問題を主体的に解決する能力と態度を育む目的で学習を進めてきた。

・「SDGsとは～鎌倉～」（１年生）
鎌倉市が実際に行なっている取り組みを紹介しながら、SDGsに関する知識を増やし、実際に具体的な取り組みを調査していく。
・「魅力向上や問題解決 ～自分の身近な地域～」（２年生）
ＳＤＧｓの視点から、持続可能な地域の発展のために、自分たちの身近な地域のために私たち一人ひとりができることを考える。
・「社会のためにできることを実行する学習」（３年生）
鎌倉や身近な地域で探究してきたことをもとに、日本全体にフィールドを広げ、そこに見られる課題の解決に向けた提案を考え、実行する。

②帰国生徒教育「帰国生の会」【国際理解】
現在、本校には20名の帰国生が在籍している。本年度は帰国生一人ひとりが、「海外と日本の学校の違い」をテーマに、自分の滞在していた国の学校生活・特徴ある学校行事について、日本の学校との比較動画を作成し、全校生徒に映像発表した。また、隣接している附属鎌倉小学校の児童との交流会も実施した。帰国生が海外の学校で実際に経験していた遊びを小学生に紹介し、共に体験した。

③科学部「ビーチコーミング」【生物多様性】【海洋】
本年度はビーチコーミングを１回実施し、採集した漂流物から、「環境」に関わるマイクロプラスチックの多さを実感し、海の豊かさを守るために必要なことを考察した。さらに個人研究の中でも、生分解プラスチックの作成や、水耕栽培など、持続可能な社会に向けた開発に関する技術を体験した。また、青山学院の宇宙物理学の先生と共同して、スプラウトや火球の観察機器を校内に設置し継続的に観察をし、気象変動との関連も考えながら、考察を行っている。

来年度の活動計画

【来年度の活動計画】
①総合的な学習の時間
学校のある鎌倉市を出発点として、SDGsの視点を中心とし、身の回りの地域社会からスタートして、その後に日本や世界に向けて、私たち一人ひとりができることを提案できるように授業計画を編成した。ここでは、学年ごとに情報を取り入れてまとめたり、活用したり、コミュニケーションに関する基礎的・基本的な知識及び技術を習得する場面を段階的に設定している。今後は、総合的な学習の時間の活動を通して、社会と自己とのかかわりについて理解を深め、自分の将来にかかわる課題を主体的に解決する能力と態度を育む目的で学習を行い、課題の内容だけではなく、身に付けさせたい資質・能力を育成するために、ＳＤＧｓに関連付けながら自分自身ができることを具体化していきたい。

②帰国生徒教育
帰国生が「日本の文化体験」をより多く体験し、自国への理解を深める活動に取り組みたい。また、帰国生の海外体験等を全校生徒へ発信する機会を増やし、国際理解を深めていきたい。

③科学部
今年度の活動を継続しつつ、近隣の小中学校と合同で行っていくことも企画したい。