2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費, 貧困

本校は、「世の光となれ」をモットーに、ESDをミッションスクールの使命と捉え、SDGsを主なテーマに持続可能な社会の担い手の育成を目標として活動している。具体的には、地球的諸課題およびSDGsについての生徒の理解を深めることを目的として、①SDGsに係わる学習活動を通した生徒の持続可能な開発に関する価値観・コミュニケーション能力・奉仕の精神などの育成 ②SDGsに係わる活動 ③その他持続可能な社会の担い手の育成に係わる活動を行った。

① SDGsに係わる学習活動
2021年度から持続可能な社会の実現を阻む諸課題について研究する学校設定科目を第3学年のカリキュラムに設置した。SDGsの概要や世界の貧困、児童労働、識字率の問題やその解決に取り組む国際機関やNGO、企業についてワークショップを交えながら学んだ上で、生徒は海洋ゴミ、大気汚染と水の関係、農業とまちづくりなど、各々の関心に基づく研究を行い、その成果を1年生に対し発表した。この他、総合的な探究の時間などにおいてSDGsに係わる学習活動を3回実施した。内訳は、外部講師による講演会が1回、オンラインのカンボジアスタディツアー1回、ワークショップ1回である。特にこのワークショップは、世界の食料格差を体験するもので、国連の記念日(世界食料デー)にちなみ実施した。

② SDGsに係わる活動
NPO・企業などと連携し、4つの活動を実施した。内訳は、募金や物品収集などのSDGs達成(主に貧困・保健・教育)に向けた3つの活動と、持続可能なまちづくりをテーマにコロナ禍における地域飲食店の取組を取材し、作成した動画をYouTubeで配信する活動を実施した。

③ その他持続可能な社会の担い手の育成に係わる活動
次の2つの活動を実施した。東北のNPO法人と連携した被災地復興支援活動と、地域の団体と連携し実施している雪かきボランティアである。雪かきボランティアは、2011年から継続して行っており、学校近隣の5軒の高齢者宅を担当した。

来年度の活動計画

今年度同様、持続可能な社会の担い手の育成を目標として、外部と連携しながら、SDGsを主なテーマに据え、活動を上記①~③に分類・精選して、活動する。
また、「体系的な思考力」「批判的かつ創造的な思考」を高める指導方法を充実させるべく、課題解決型の学習を重視した教育課程・教科横断的な指導計画の研究・立案を進める。