2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 平和, 人権, 福祉

2019年度は、昨年度に続き下記の取り組みを柱に実施することができた。
第1学年は九州北部豪雨や校区を流れる河川による水害の歴史について学び、各クラスグループごとに防災マップを作成。さらに福岡市防災危機管理課、博多あん・あんリーダー会より講師を招き、防災講話および作成した防災マップを活用した「災害時の決断ゲーム(クロスロード・災害図上訓練)」を実施し防災・減災に関する意識を高めることができた。
第2学年は歴史・文化遺産フィールドワークを行い自国文化理解の一環として修学旅行において京都や奈良の日本の古都としての機能や歴史を事前に学習し、実際に寺社を訪問したり伝統工芸品の製作体験や座禅体験など伝統文化に触れることができた。
第3学年は、1学期に地域連携平和学習会を行った。校区に居住する戦争体験者2名を招聘し、福岡大空襲時の地域の状況や海軍飛行予科練習生に入隊された体験を聴き、今ある日常や当たり前の生活に感謝することができた。2学期には、PTAと地域の協力のもと、「赤ちゃん抱っこ体験」を実施した。約50組の乳児と保護者に来校していただき、3年生生徒5~6名のグループごとに、まだ首がすわって間もない赤ちゃんからハイハイ歩きができる赤ちゃんを抱っこさせていただき、肌で感じる命の重み、保護者の育児のよろこび、ご苦労の話をお聞きし、自分の命の尊さを感じることができた。
学校を挙げてペットボトルキャップ回収活動を実施して、地域の企業をとおして、ポリオワクチンを発展途上国へ贈る活動をおこなった。
また、ユネスコスクール登録まもない本校教職員のユネスコスクール、ESD教育に関する共通理解を深めるために、外部講師を招聘した研修会を実施するとともに、アクサユネスコ協会減災プログラムへの職員参加、全国大会に職員2名の派遣など実施し、来年度以降の取り組みに備えた。

来年度の活動計画

2020年度は、学校全体としての本格実施初年度として、城西中学校ユネスコスクール系統図について教職員の共通理解を図り、昨年度に引き続き、地域と連携した防災フィールドワークや地域連携平和学習や赤ちゃん抱っこ体験など交流活動を継続して行っていくとともに、生徒会活動を柱として、企業や他国中学校との連携、交流活動も視野に入れて、ESD教育の特色ある拠点校として、学校・地域ともに、様々な課題解決の実践力を高めたい。
また、人事異動による教職員の入れ替わりがあっても継続した活動ができるように、ESD理解研修を行い、講師(大学教授、実践校教師など)を招聘し、推進活動を具体化・充実させていく。