2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

気候変動, 環境

1.卒業生や地域の方々の思いを引き継いだ「白もくれんの並木再生プロジェクト」

本年度もユネスコスクールSDGsアシストプロジェクトの助成を活用し、卒業生から受け継いだ「白もくれんの並木再生プロジェクト」を、6年生が継続して研究してきました。城南小学校の春の風物詩であったハクモクレンの並木が、近年の気候変動、側溝の工事やコンクリートから出る成分の影響から根が弱ってしまい、次々に木が枯れてしまいました。それをとても残念に思っている学区の方々の思いを知り、昨年度の卒業生が再生プロジェクトに乗り出したのです。昨年度の3月に、寄贈されたハクモクレンの苗木を一緒に植えた現6年生が、このプロジェクトの継続を誓い、1年をかけて世話をしました。

1年をかけて世話をしましたが、3月に植えた苗木がうまく育たず、頭を悩ませた6年生でした。造園業の金原さんに相談し、問題を解決しながら世話を続けていきました。

春:ハクモクレンの観察「この木は、まだ大丈夫かな。」

夏:ハクモクレンの世話「たくさんの草が生えてきたな。ちゃんと取ってあげるからね。」

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冬:ハクモクレンの植え替え「昨年、植えた苗木が上手に育たなかった。金原さんに理由を聞いたら、多分植えた木が大きすぎたのと夏の干ばつが原因みたい。新しい苗を植え替えて、今度は、枯れないように頑張って世話をするよ。」

 

2.城南CITYカーニバルでの発表

10月22日(金)・23日(土)に行われた「城南CITYカーニバル」。生活科・総合的な学習の時間(けやき学習)で学んだことを、他学年や保護者に発表する行事です。各学年で「お店」を開き、時間を決めて、お店を開く人と見学する人と交代しながら、各学年の発表を学んでいきます。

6年生は、ハクモクレンのことについて、絵や資料を準備し、劇やプロジェクターで分かりやすく説明していました。

カーニバル準備:ハクモクレンの枯れ木を使って、どうやって説明しようか相談中。

カーニバル当日:他学年も保護者も真剣に聞いてくれています。実物を使った発表はとても分かりやすかったです。

体験的なお店:ハクモクレンの枯れ木を細かく砕き、腐葉土にする作業です。「ハクモクレンチップ作り」体験をしてもらいました。

 

3.第2回植樹の会「ふるさと」

昨年度に引き続き、学区来賓の方々や保護者の皆様を招待し、5・6年生の引継ぎ会の後、植樹の会を行いました。この1年の学習で分かったこと、学んだことを5年生に伝え、新しく5本の苗木を一緒に植えて、活動を引き継ぎました。

1年間の活動の様子を思いを伝えました

  新しい苗木をみんなで植えました。

植樹の会「ふるさと」記念写真

印刷用「ふるさと」パンフ白もくれんの並木再生プロジェクト

4.白もくれんの開花

卒業式に合わせるかのように、いつもより遅く開花した白もくれん。「昨年度よりも、たくさんの花が咲いています」と地域の方がうれしそうに報告してくださいました。今年度も6年生から5年生に活動の引継ぎが行われています。「いつか満開の白もくれんの並木の下で再会しよう」を合言葉に、旅立っていった卒業生。白もくれんを見るたびに、城南小学校で過ごした日々や地域の方々を大切に思うことでしょう。

来年度の活動計画

40本ほどあるハクモクレンのうち、半分近くが勢いを失ってしまいました。しかし、昨年度6本、本年度5本を植樹し、少しずつ並木が再生されています。今後も、観察や世話を続け、自らの課題を見つけ、解決しながら「白もくれんの並木再生プロジェクト」を継続させていきたいと思っています。