2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 減災・防災, 環境, 文化多様性, 国際理解, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費

本校は,「未来の気仙沼を支える人になろう」を全体の活動テーマに,ESDを地域を支える人材を育成する場として捉え,総合的な学習の時間の年間指導計画に位置付け実践した。ESDの実践を通して身に付けさせたい資質や能力を積極的に人と触れ合う力(かかわる),自分から課題を発見し探究する力(もとめる),他者と協力しようとする態度や力(はたす)と捉えて実践をした。各々のテーマに沿って探究活動を行った。

全体を共通して,探究的な見方・考え方をはたらかせ,地域の人,もの,ことに関わる学習について根拠を明らかにしてまとめ,表現する力を身に付けさせることや,他者の発表や意見を通して自己の学習を振り返り,次の学習や生活に生かす態度を育むことをねらいとした。

各々のテーマに向かって,自分たちで設定したゴールに向かって探究活動に取り組んだ。年間をとして探求したいことをテーマとして掲げ,気仙沼の未来を支える上での過去や今,将来の課題や生き方を視点に探究活動に取り組んだ。

来年度の活動計画

ESDの学習活動については「総合的な学習の時間」の中で計画し,実践を積み重ねていく予定である。

【4月~9月】

○課題の設定

・地域が持っている特色や魅力は何か、街歩きや調べた情報を基にイメージを広げ共有する。

・広げたイメージから,地域の課題を探り,単元課題を設定する。

○情報の収集

・様々な視点から地域の特色を調べる。

・地域の人々から聞き取り,各分野の専門家等によるテーマ別(班別)学習会を行う。

・観光客や外国人労働者へのインタビューを行う。

・地域をフィールドワークしながら,魅力についての情報を収集する。

○整理・分析

・収集した情報をKJ法やシンキングツールで視点を決めて整理し,特色や魅力をまとめる。

○まとめ・表現

・地域の特色や今後取り組んでいきたいことについて,各班でまとめたことを学年内で発表する。

【10月~11月】

○課題の設定

・東日本大震災を含むこれまでの気仙沼について調査し,産業や暮らし,福祉の変遷が現在の気仙沼へとどのようにつながっているのか,今の暮らしは昔のどのような出来事からきているのかを明らかにする。

〇情報の分析

・行政の関係課や関係者と連携し,解決に向けたアイディアを収集し,まとめる。

・地域の人々の願いや要望を収集する。

〇整理・分析

・実際に活動してみた際の成果と課題をシンキングツールで分析したり,グラフ化したりする。

・問題点に対する解決策やアイディアを出し合い,発信する内容と方法を考える。

〇まとめ・表現

・これまでに考えたり取り組んできたりしたことをまとめ,学年内で発表する。

【1月~3月】

○課題の設定

・地域の特色や課題を踏まえ,修学旅行先や他地域と気仙沼を比較するすることで,地域を活性化するヒントを見付ける。

○情報の収集

・訪問先の特産やまちづくり等,地域で調べたことと同じ視点で調べる。

○整理・分析

・地域と比較し,取入れられそうな取り組みなどを分類・整理する。

〇まとめ・整理

・地域の特色と訪問地の特色を対比させ,共通点や相違点が分かるように表現する。