2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

食育, その他の関連分野

1 ユネスコスクールとしての取組

ユネスコスクールとして,環境教育,伝統や文化に関する教育などの分野を通じて,人と社会・自然・世界などとのかかわりについて学習する機会を設けるとともに,子ども達が自己の価値観や生き方を見直し,持続可能な社会の構築に向けて行動できるように取り組む。

そこで,本校では,生活科や総合的な学習の時間を中心に各教科等との連携を図りながら,地域の社会事象や自然環境など子ども達が育つ地域を学習の場として設定し,具体的な活動や体験を通して学習を行っている。

2 実践例

■3年生 「金沢の和菓子・茶道文化を学ぶ」

  金沢の和菓子について調べることで、子ども達は,和菓子と深いかかわりがある茶道と和菓子つくりを体験したいという思いをもった。校区の茶道の先生・和菓子屋さんに協力していただき,体験活動を行った。学習したことを生かして,自分たちでデザインした和菓子を和菓子屋さんに作っていただき販売したり,保護者を招いてお茶会を開催したりと子ども達の思いに沿って活動を広げることができた。

■4年生 「探ろう!加賀友禅の魅力!!」

 校区の友禅職人の方に教えていただきながら加賀友禅の制作体験をした。子ども達は,加賀友禅の制作の難しさやすごさに気付くことができた。また,制作を通して加賀友禅に対する思いを深めた。作り手である職人さんの加賀友禅に対する熱い思いや願いにふれ加賀友禅のよさを発信したいと主体的に活動する姿が見られた。

■5年生 「伝えよう 私たちの加賀野菜」

 加賀野菜という名前をよく耳にしているが,加賀野菜について知識が乏しいのが子ども達の実態であった。そこで,校区在住の「加賀野菜」の名付け親の方にお話をお聞きしたことから,子ども達は,「調べたい・育ててみたい・食べてみたい」と興味をもった。実際にさつまいもを栽培したり,農家に見学に行ったり,スーパーに出向いてお客さんにアンケートをしたりする中で,加賀野菜の魅力を伝えたいという思いが強まり、魅力を発信したいという思いをもてた。

来年度の活動計画

平成31年度活動計画

 生活科や総合的な学習の時間では,各教科等との関連づけながら,地域の人・もの・ことと関われるようなカリキュラムを作成し学習を行ってきた。子ども達は,身近な具体的な活動や体験することを通して,やってみたいと思ったことや疑問に思ったことについて課題を設定し,そのことについて自ら探究する中で,主体的に学習しようとする姿が多く見られるようになってきた。また,子ども達は,ゲストティーチャーの方との関わりを通して,改めて自分達が住んでいる地域のよさや魅力を感じることができ,大変有効だった。さらに,友達と関わって学習することで友達のよいところに気づき,自分自身について見つめなおすよいきっかけとなった。課題として,学んだことについて発信するには,学びを自分達だけにとどめるのではなく,発信する相手を意識し,表現・発信する力を付けていくことがあげられる。