2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 文化多様性, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, 福祉


本校は,EDSを「持続可能な社会づくりの担い手を育む教育」と捉え,実践している。
①外国の文化を理解する活動
・4年生の「総合的な学習の時間」では,日本との違いを意識しながら学習を進め
ていくうちに,児童は日本と外国との文化の違いや共通点に気づき,「国によって生活の仕方が違うけれど,仲よく暮らしていきたい」という気持ちをもつことができた。
・全校児童に,外国籍児童の母国のことを知ってもらおうと,給食の時間の全校放送で「ブラジルクイズ」「フィリピンクイズ」を行った。出題者は,外国人児童が担当し,身につけた日本語で出題した。日本の児童にとっては友達の母国のことを知り,外国人児童にとっては母国のことを知ってもらう機会となった。

②防災に関する活動
・6年生は「総合的な学習の時間」に防災について追究した。市役所の方をゲストティーチャーに招き,豊橋市の現状を聞いたり,避難所生活や起震車(震度6)を体験したり,校区にある防災倉庫を見学したりした。児童は,避難所生活になったときに,そのスペースから何もかも持ち込めないことを知り,必要最低限のものとして,自分なら何を防災リュックに入れるのかを真剣に考えた。家庭でも防災対策について話題にし,家族ぐるみで防災意識を高めることができた。

③地域に愛着をもつ活動
・2年生は,生活科で「公園探検」を行った。ボランティアで公園の清掃をしてい
る地域の方との出会いをきっかけに,校区の方の地域に対する思いを知った。「岩田には,優しい人がたくさんいる」「ぼくたちも公園をきれいにしたいね」と,児童から提案された公園美化活動。袋いっぱいに枯葉を集め,児童は満足感を味わうとともに,地域への愛着を深めることができた。
・3年生は,社会科と総合的な学習を横断的に扱い,「市電」の学習を行った。校区にある電停や車両倉庫を見学に行ったり,豊橋鉄道の方をゲストティーチャーに招いたりして,市電の歴史や現状を知った。児童は,「よいところは多いけれど,問題点もある」と,これからの市電をどうしたらよいかと真剣に考える姿があった。学習の終わりには3年生全員が市電に乗り,校区を走る市電に親しみを深めることができた。

来年度の活動計画

多様性を理解し,国際理解を深めていきたい。さらに,地域とともに,地域から学ぶ持続可能な開発のための教育実践を行いたい。
○異文化を理解し,外国との共生を目ざす活動
・英語やポルトガル語,タガログ語での簡単な挨拶や会話を学ぶ。
・外国料理を作る活動を通して,外国の食文化を理解する。
・書き損じはがきを集め,外国の児童に文房具を贈ることで,共生を学ぶ。
○日本の伝統的な遊びを継承する活動
・老人会や地域の方と触れ合い,昔の遊びを体験することで,伝統的な遊びを継
承しようとする。
○防災に関する活動
・市役所や消防署と連携して体験活動を充実させ,防災意識を高める。
〇地域とともに行う活動
・清掃活動や行事等を通して,地域の方と触れ合い,地域に誇りと愛着をもつ。