2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 減災・防災, 健康, 食育

本校は,総合的な時間を「i学習」と呼び,ESDの視点で実践を行っている。
目的としては,
①さまざまな活動や体験を通して,自分と地域・人・自然とのかかわりに関心をもち,自ら考え,判断し,行動する力を育てる
②学び方やものの考え方を身につけ,問題解決に進んで取り組む態度を育て,自己形成にむけて見方・考え方を養う
である。
具体的には,「温かい町 岩西」「住みやすい町 岩西」「美しい町 岩西」の3つの領域を柱に,
 ①地域にかかわる活動
 ②福祉にかかわる教育
 ③自分自身にかかわる学習
 ④国際理解にかかわる学習
を行った。

1 地域にかかわる活動   (3年生)
 「岩西よいとこ大作戦!」というテーマで,自分たちの住んでいる岩西校のすてきなところや人,もの,自然について調べた。活動通して子どもたちは,岩西校区を好きになり,そこに生きる自分たちも大切だという心も育んできた。
 17件の地域の方へのインタビューを6月,9月の2回にわけて行った。インタビューを繰り返すことで,地域の人がどのような気持ちで活動してくれているかを知ることができた。
 子どもたち主体的な学習により,学んだ内容を他学年や保護者にも伝えたいいう思いがわき上がり「岩西よいとこ発表会」をすることとなった。
 2年生の子や保護者,地域の方に,岩西校区のすてきなところや人,もの,自然を紹介することができた。
 また,地域の人たちの姿から,自分たちも岩西のためにできることを実践したいという気持ちを持った。そこで岩西のために自分たちが行動する「岩西よいとこ大作戦」を開始した。9つのグループに分かれ,自分たちにできることを探し,計画を立て,実践をした。
 
2 福祉にかかわる活動   (4年生)
 「みんなちがってみんないい」というテーマで,隣接する豊橋特別支援学校との交流を行った。体の不自由な子たちを前に,どう関わっていけばいいのか不安を感じる子どもたちもいた。しかし,交流を通して子どもたちは,違いはあってもみんな大事な一人であることを感じ,どんな人も住みやすい町になってほしいと考えるようになった。

3 自分自身にかかわる学習 (5年生)
 「『みらいへのつばさ』~大人になるってどういうこと?~」というテーマで,自分自身を見つめ直したり,どんな大人になりたいかを考えたりする活動を行った。大人にると働かなければならないと考えた児童は,地域の人へのインタビューを行った。大人へのインタビューを通して,仕事の大変さを感じ,大人はどのような思いで働いているのかを実感することができた。
 また,仕事をするために必要なことを友達と考えることで,大人になるまでにいろいろな力をつけてなくてはいけないことに気づき,普段の自分の行動を見直すきっかけとなった。
 
4 国際理解にかかわる学習 (6年生)
 「すべての人やさしい岩西に」をテーマとして,同じ学年にいる外国籍の子たちに目を向け,住みよい町にしようという活動を行った。
 学級にいる外国籍の子が普段どのように生活しているのかを考え,外国籍の子たちにインタビューを行った。文化が違うことにことによって困っていることが多くいることに気づくことができた。また,ポルトガル語の授業をうけることで,外国籍の子たちは,あまりにもつらい生活をしたのだと強く感じ,自分たちにできることは何かを考えるきっかけとなった。そして,自分のできることを実践した。

来年度の活動計画

①本校のESD教育について,目ざす子ども像や目標とするところのビジョンについて全職員で話し合い,検討を重ねることで思いを共有する。
②ESDカレンダーを教育課程の見直しとともに,リニューアルし使いやすいものにする。
③地域のよさを生かした単元を構想し,子どもが自ら課題を見つけ,解決する力をつけるために,授業の中でどのような支援をしていけばよいか模索する。