2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

海洋, 気候変動, エネルギー, 環境, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, 貧困

第7学年

・SDGsについてのオリエンテーション(4月)

<実施内容> SDGsの17項目の内容と「持続可能な開発目標」についてガイダンスを実施

<成果> ガイダンスを通じて、学校生活での身近なことや企業の取組などSDGsに関わっていることを知ることができた。

 

・安全な食や農業について SDGs2・3・12 (4月)

<実施内容> 西台中学校の給食の食材でお世話になっている、地元農家の方に安全な食や農業について話をしていただいた。

<成果> 農家の方の話を通して、「残菜ゼロ」を目指すことや食の安全性について意識を高めることができた。

 

・「2100年 未来の天気予報 夏」を見て、身近なSDGsを考えよう SDGs7・13・14・15(5月)

<実施内容・活動内容> 「2100年 未来の天気予報 夏」の映像を見て、SDGsのために今からできる取組について一人一人考え、発表を行った。

<成果> 「使わない部屋の電気を必ず消す」「自転車を使う機会を増やす」などSDGsの視点で環境に対しての取組を一人一人考え、発表を行うことができた。

 

・自分を知り、自分の生き方を考える

将来なりたい自分の姿や夢を想像し、その実現のために何ができるか考える

2032年、SDGsの目標が達成された理想の世界の実現を想像する

<実施内容・活動内容> 上記の3点をふまえて、各自がスライドを作成した。クラス内で一人一人がスライドの内容を発表した。最終的にクラス代表者が学年全体で発表を行った。さらに、スライドだけではなくB4サイズの用紙にもまとめた。

<成果>・自己分析をして、自分が将来のどんなことがやりたいのかが把握できたとともに、SDGsの視点で自分の将来と10年後の2032年のSDGsの目標が達成された世界を結びつけて考えることができた。

 

・おいしいチョコレートの真実 (10月) SDGs1・2・3・5・10

<実施内容・活動内容>

・チョコレート、カカオの生産、アフリカの現状について知る。

・ガーナのカカオ農家と日本の家族をグループワークを通じて体感

・ガーナの児童労働の現状を知り、課題と解決策を考える。

<成果> ・ガーナの児童労働の現状と課題を把握して、日本としてできること、個人としてできることを考えることができた。

 

・エコプロ2022(東京ビッグサイトにて) SDGs1・2・3・7・8・11・12・14(11月・12月)

<実施内容・活動内容>

・さまざまな団体や企業の情報や技術・企業的戦略に触れ、SDGsの視点に基づき、自ら課題を見つけ、情報を収集するとともに整理・分析・考察・表現できる活動を実施した。

・一人一人がSDGsの視点で企業の取組について学習した内容をレポートにまとめ、班として最終的に模造紙にまとめた。その後、クラス内で班の発表を行った。

<成果> アントレプレーナーシップに基づき、社会に目を向けキャリア形成に必要な力を身に付けるために、SDGsの視点で企業の取組から課題を見つけ、自分なりの解決策を考えることができた。

 

・校外学習(都内めぐり)(1月)SDGs6・7・9・11・12・14・15

<実施内容・活動>

・エコプロ2022の展示企業・団体で主体的に探究して学習した内容をふまえて、SDGsの視点で環境問題や技術・開発、社会的な課題などについて各自がテーマを設定し、探究して整理・分析・表現できる活動を実施。

・SDGsの視点で都内の博物館・資料館で学習した内容について一人一人がレポートにまとめ、班として最終的に模造紙にまとめた。その後、クラス内で班の発表を行った。

<成果> 博物館・資料館で学習した内容について探究し、SDGsの視点で社会的な課題を見つけ、その解決策について考えることができた。

 

 

第8学年

・職業を知る SDGs8 (6月~10月)

<活動内容> 自分の興味のある職業を一つ選び、その職業について調べ学習を行う。調べた内容をスライドにまとめ、プレゼンテーション発表をする。その際に、「その職が、SDGsの達成に向けて、どのように関連しているか」についても考え、中学生の目線で捉えたことを発表する。

<成果> 調べ学習と発表を通し、世の中にあるさまざまな職業・職種を知り、「働きがいや経済成長」について考えを深めることができた。それだけではなく、「SDGsとの関連」を考えさせることで、全ての職業が、何らかの部分でSDGsに繋がっていることを感じ取らせることができた。どんな職業も社会に繋がり、世界に貢献していること、その可能性に気づかせることができた。

 

・平和学習 SDGs16 (7月)

<活動内容と成果> 板橋区中学生平和の旅(各校8学年より代表生徒1名が、広島もしくは長崎の平和式典に参列する区の取組)に向け、社会科や道徳の授業等で平和について考える時間をもった。代表生徒は平和の旅の事後報告を全校生徒に向けて発表し、平和の尊さと、これからの時代に生きる自分たちの役割について考える時間を全校で共有することができた。

 

・自然を知る・街を知る SDGs11・15 (5~6月、11~1月)

<活動内容> 移動教室で訪れる富士見高原〔八ヶ岳〕について、調べ学習を行う。「甲信地方とSDGs」という大テーマに紐付けて、個人の探究テーマを設定し、調べたことを壁新聞にまとめる。また、校外学習でも「東京都内のSDGs」という大テーマから、個人の探究テーマを設定する。目的に沿った見学地を実際に巡り、フィールドワークから学んだことをまとめ、発表する。

<成果> 個人の興味関心によって探究テーマが異なるので、グループで巡る見学地を調整することに苦労はあったが、その分、一人一人の見学の目的意識が明確になり、学習が深まった。自治体や施設が取り組んでいるSDGsを見学しに行ったというよりも、街並み、建造物、展示物など、たまたま現地で目にしたものを、関心のあるSDGsに繋げて発表する生徒が多かった。身近なもの、目の前にあるものとSDGsを関連させ、豊かな発想力で柔軟に思考できる、生徒の力を感じた。

 

 

第9学年

・「日本の伝統文化に触れ、今を知る」 SDGs1~17 (6~10月)

<実施内容・活動内容> 京都・奈良への修学旅行を通して、実際に訪れる寺社や伝統文化等から、自分の興味や関心に合わせて課題を見つけ、SDGsの視点をもった学習テーマを設定する。実際に目で見たこと、集めた資料をもとに新聞形式でまとめる。

<成果> 課題を発見する力や、写真や図表を入れ、わかりやすくまとめる力がついた。京都や奈良が、現在SDGsの視点をもちながらさまざまな取組をしていることや、現在の日本がどのように形づくられたのかを深く考え、これからの生きる力に繋げることができた。

 

・「持続可能な未来を目指して」 SDGs1~17 (1~2月)

<実施内容・活動内容> 3年間の総合的な学習の時間のまとめの学習として位置づける。2030年のゴール(SDGs)に向けて、現在の日本や世界の動きに注目して、疑問に思うことや興味や関心のあることをSDGsの17の目標や169のターゲットに結びつけて学習テーマを設定する。インターネット等を活用して集めた資料を考察し、スライドを作成して発表する。

<成果> 地球を眺め、大きな視野で自分を見つめながら、課題を追求することができた。文字や図表の分かりやすいスライドを作成する力や、発表会での表現力が向上した。学習を通してSDGsへの理解が深まり、持続可能な未来を築く大切な一員としての意識が高まった。持続可能な社会の形成に自分はどのように関わり、何をなすべきか、何ができるのかを考え、今後の人生に結びつけることができた。

 

 

環境科学部

・野菜の栽培・収穫  SDGs1・2・11・17

地域の農家の方と連携を図り、3月から6月にはじゃがいも、9月から1月にかけて冬野菜の栽培、収穫を行った。収穫した野菜は学校の給食室にも納品し、学校給食の食材として使った。自分たちで野菜を育て、食べることで食材を大切に思う心を養うと同時に、地産地消の大切さを考えることができた。

 

・ペットボトルの水  SDGs6・11・12・14・17

日本の水道水と外国産のペットボトルの味を比較して、日本の水道水の浄水技術の高さを学んだ。また、海外の浄水の様子やペットボトルのゴミ処理問題についても学び、日本の国で水道水を飲むことができる大切さ、プラスチックゴミ削減に向けてどのような行動ができるか考えることができた。

 

・生分解性プラスチックの作成  SDGs9・12

給食の廃棄される牛乳を使い、生分解性プラスチックを作成した。普段使っているプラスチックと比較して、分解できることでどのような利点があるかを考えることができた。

 

・板橋の環境について考えよう  SDGs11

板橋区の自然環境の歴史とそれに対する取り組みを学び、身近にできる環境保全の取り組みについて検討した。

 

・さくらそうの栽培  SDGs11・15

地域で実施するさくら草まつりに向けて、さくら草の植え替え作業を実施した。

 

・コンポストの設置  SDGs12・15

家庭科の授業で出た野菜ゴミを肥料にするために、校内にコンポストを設置し、できた堆肥は校舎内の花壇に利用した。

 

 

食育の取組  SDGs 2,3,11,12,13

 

 平成30年31年、板橋区の研究奨励校として、「SDGs教育の推進」に取り組んできた。区の研究奨励校の指定終了後も継続・発展させた取り組みを行っている。校内表示や廊下に、取り組みに合わせたさまざまなSDGsのロゴを掲示し、日常的に生徒への意識化を図っている。また各教室にはSDGsの目標を掲示し17のロゴのカードを用意し、各教科で授業の内容に合わせ、関連するものを提示している。

給食の献立にSDGsメニューを給食に取り入れている。調理の段階でこれまで廃棄していたもの、業者が製品を作る際に廃棄しているものなどを活用したメニューを給食で実施し、フードロス削減に取り組んでいる。例として、食パンの両端の廃棄する部分をラスクにし、廃棄する予定のおからを、小麦粉と半分ずつ混ぜて使うなどしている。また、エコふりかけのかつお節は、煮物や汁物のだしをとった後の出し殻を利用し、人参の葉はパセリの代わりに、大根の葉は小松菜やほうれん草の代わりに使用している。

地元農家の野菜を使って給食を作り食物を消費することでフードマイレージが低くなり、二酸化炭素の排出を抑えることができる。生産者の方が責任をもって作った野菜を責任をもって子どもたちが無駄なく食べる、生産者の方が学校給食の野菜を作る際、子どもたちのために農薬を極力減らす努力をしてくださっている、地域の生産者の方が地域のことを生徒へ伝えて一緒に考えていくなど、さまざまなことをSDGsの視点から考えることができた。(詳細は今年度第14回ユネスコスクール全国大会・ESD研究大会で発表しました。)

生徒会

・SDGsの木 SDGs1~17

校舎中央玄関内の壁面に大きな木(幹と枝)の絵を掲示し、生徒たちがSDGsの視点で行動したことを葉に書いて木の枝に貼っていく活動をしている。1月現在、100葉ほど貼られている。主な内容は、「給食を残さず食べた。」「教室移動の際、電気を忘れずに消した。」「必要な分だけ水を使った。」などで、身近なことで自分ができることを実行するように心がけている生徒が多いことが分かる。SDGsの木の葉がさらに増えるように指導していきたい。

来年度の活動計画

次年度の活動予定

前年度に引き続きSDGsの視点をもって教育活動を実施していく。

各学年ごとの活動は学年進行に伴い前年度の成果を生かしながら継承し、発展を図りながら取り組む。環境科学部、食育に関しても同様である。

1月現在、給食委員会では、牛乳を飲む際に使用するストローの見直しを行っている。プラスチックゴミ削減の視点で、ストローレスの取組を再開する方向で検討している。

第7学年

・SDGsについてのオリエンテーション

・未来予想図(自分の将来を思い描く)

・児童労働問題

・エコプロ2023

・校外学習

第8学年

・職業を知る

・平和学習

・自然を知る・街を知る(移動教室・校外学習)

第9学年

・SDGsの視点を持った学習(修学旅行)

・SDGs169のターゲット(具体的な課題について考える学習)

 

環境科学部の取組

食育

生徒会・給食委員会の取組