| 所在地 | 〒969-3133 福島県猪苗代町千代田中島5番地の1 |
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| 電話番号 | 024-262-3312 |
| ホームページ | https://www.town.inawashiro.fukushima.jp/cb/schoolhp/c-ina/ |
| 加盟年 | 2025 |
2025年度活動報告
減災・防災, エネルギー, 環境, 持続可能な生産と消費, 食育
第1学年 森林環境学習
本年度、第1学年では猪苗代の自然を題材とした森林環境学習を実施した。 まず、地元のジオパーク専門員を講師に招いた講話を行い、地域の歴史的背景と自然の豊かさについて理解を深めた。これは環境学習の基礎知識を習得し、探究心を持って以降の活動に取り組むための基盤となった。 続いて実施した磐梯登山では、水源や生態系の観察を通して、地理・地質学的な知見を広げた。また、企業による森林整備活動への参加を通じ、持続可能な社会の構築における森林保全の重要性を実地で学んだ。さらに、猪苗代湖の環境保護を目的とした天神浜での水草回収作業を行い、地域の環境課題解決に向けた当事者意識を醸成した。 一連の学習の集大成として、学んだ知見や環境に対する考察を劇に構成し、文化祭において発表を行った。体験活動を表現活動へとつなげることで、学びの定着と発信力の向上を図ることができた。

第2学年 第一次産業および防災・減災学習
本年度、第2学年では第一次産業の理解と防災意識の醸成を目的とした学習活動を展開した。 農業体験学習においては、地元農家の指導のもと、年間3回(5月、6月、9月)の農作業を実施した。猪苗代の特性を活かした栽培技術や、高品質な作物を効率的に生産する最新技術に触れ、定植から収穫に至るプロセスを実践することで、食の生産におけるやりがいと、第一次産業が社会に果たす役割の重要性を再認識する機会となった。 併せて、技術科における特別講話(全4回)を実施し、技術者の地域に対する想いや職業観について知見を深めた。これにより、技術の背景にある食と命への真摯な姿勢を学ぶことができた。 防災・減災学習では、東日本大震災・原子力災害伝承館を視察した。展示や語り部による講話を通じ、震災および原発事故の甚大な被害と復興の歩みを学習した。当事者の生の声を聴くことで、震災の教訓を風化させず、将来の備えに繋げる重要性を痛感した。 これらの学習成果は、1年次に履修した「磐梯山の噴火と復興」の知見と統合し、文化祭において劇「故郷を守る」として発表した。地域の歴史・産業・防災を体系的に捉えることで、郷土の未来を担う一員としての自覚を高めることができた。

第3学年 課題解決および社会貢献学習
本年度、第3学年では「地域の課題解決と未来への貢献」をテーマに、中学生の視点から猪苗代町の将来を見据えた政策提言活動を展開した。1・2年次の地域理解(自然・産業・防災)と、都市部(東京)での実地見学によるICT・多文化共生の知見を統合し、以下の「6つの重点提言」を策定した。
【6つの重点提言】
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環境保全:猪苗代湖の環境維持を目的とした水草(ヒシ)回収活動の継続。
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再生可能エネルギー(開発抑制):生態系および景観保護の観点から大規模ソーラー開発に反対。
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再生可能エネルギー(資源活用):地域特性を活かした小規模かつ安定的な温泉バイナリー発電の推進。
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既存資源の活用:閉校施設を高齢者福祉拠点や交流施設へリノベーションし再利用。
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教育の高度化:ICT利活用の推進による教育環境の質的向上。
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産業の活性化:スマート農業による省力化と、多様な担い手が共生できる多文化共生社会の構築。
成果の発表として、文化祭での劇・プレゼンテーションに加え、猪苗代町長を訪問しての「町長懇談会」を開催した。生徒自らが調査に基づいた具体的提言を直接行い、町長と建設的な意見交換を実施した。このプロセスを通じ、生徒たちは地域の課題を当事者として捉え、持続可能な社会の形成に主体的に参画しようとする「市民意識」を大きく向上させた。

来年度の活動計画
1学年
4月:猪苗代中学校のSDGs/ESDにかかわる活動理由と目的などのオリエンテーションを行う(全校集会)
5月:「もっと知ろう猪苗代」をテーマに課題の設定をする
地元のジオパークの方の講演を行い、猪苗代の歴史や森林環境などについて学ぶ
7月:猪苗代伝保人の方と磐梯登山を行い、自生する植物や森林、植林された木々について知り、猪苗代の自然の豊かさについて学ぶ
9月:フィールドワークを行い、森林の役割について学ぶ
猪苗代ライオンズクラブの方々と天神浜の水草回収を行い、水質保全への関心を高める
10月:学んだことや考えたことをまとめて、文化祭で発信する
2学年
4月:猪苗代中学校のSDGs/ESDにかかわる活動理由と目的などのオリエンテーションを行う(全校集会)
5月:「地域の農業を知ろう」をテーマに課題の設定をする
地元で農業を営む方の協力を得て、農業体験①を行い、学んだことをもとに問いを深める
6月:地元で農業を営む方の協力を得て、農業体験②を行い、学んだことをもとにさらに問いを深める
9月:「東日本大震災」について学び、課題を設定する
「東日本大震災・原子力災害伝承館」を訪れ、被災、避難、復興などについて学ぶ
地元で農業を営む方の協力を得て、農業体験③を行い、収穫の喜びや農家の想いを学ぶ
10月:学んだことや考えたことをまとめて、文化祭で発信する
3学年
4月:猪苗代中学校のSDGs/ESDにかかわる活動理由と目的などのオリエンテーションを行う(全校集会)
5月:「地域の課題解決と未来への貢献」をテーマに課題の設定をする
修学旅行の計画を立てる(~9月)
1、2年次の学習を振り返り、地域の課題を探る、他地域の取組を知る
9月:修学旅行を行い、1年次の自然環境学習、2年次の第一次産業および防災学習で得た地域理解に、修学旅行(東京)での都市部におけるICT利活用や多文化共生社会の視点を統合し、課題解決を行う
10月:学んだことや考えたことを提言としてまとめ、文化祭で発信する
11月:猪苗代町長と懇談し、考えた提言を伝え意見交換を行う
懇談での意見を全校生に伝え、次年度に引き継ぐ
