2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

気候変動, 環境, 貧困, その他の関連分野

当校は、「表浜プロジェクト」と「キャリア教育」を活動テーマとして、ESDを地域とのつながりを通して体験的に学ぶことと捉え、その中からよりよく課題を解決し、自己の生き方を考えていくための資質や能力の育成を目標とした。SDGsを柱に、①環境にかかわる活動、②地域の職業にかかわる活動、③地球規模の課題の解決にかかわる活動を行った。

 

①環境に関わる活動

五並中学校の近くにあり、アカウミガメが産卵をする表浜海岸についての学習をすすめている。野外教育活動の際に表浜海岸を訪れ、生徒たちは人間によるごみが落ちていることに気づいた。生徒たちは表浜海岸を守るために、自分たちでできることは何かを考え始めた。

そこで、個人追究テーマを設定し、インターネット、図書資料を利用して、一人調べをすすめた。調べたことを新聞にまとめた。新聞作成にはコラボノートを使用し、協働的な学習を促した。そして、クラスメートや他学年に向けて発表をし、意見交流を行った。

 

②地域の職業にかかわる活動

働くことをテーマに、自らのキャリアを考える学習を行っている。生徒たちは働くことのイメージを膨らませていく中で、実際に働いている人たちの話を聞くことが必要だと考えた。

そこで、ちくわ、豆腐店、豊橋筆、ヤクルト、三遠ネオフェニックスなど、豊橋で働いている人たちから話を聞く機会を設定した。働くことのやりがいや苦労を学ぶことができただけでなく、「五並校区はどうなのか。」と五並の農業についての学習にもつながっていった。また、自らの働き方について考えをめぐらす姿も見られている。

 

③地球規模の課題の解決にかかわる活動

SDGsの理念を基に、地球規模の課題をどう解決していくかを考えた。寄付が現地の産業を圧迫することもあるという現状を知った生徒は、「相手の状況を知る必要がある。そのためには情報収集して、何が正しいのかを判断しないといけない。」とメディアリテラシーの重要性に気づいた。そこで、個々で設定したテーマに応じて、新聞切り抜き作品を作成し、他学年に向けた発信活動を行った。

 

来年度の活動計画

来年度も、地域の特色を生かし、体験的な学習を取り入れながら、よりよく課題を解決し、自己の生き方を考えていくための資質や能力の育成を目ざしていきたい。

・表浜海岸を題材とした環境に関する学習(1年生)

・職場体験や農業体験を生かしたキャリア教育(2年生)

・地球の未来や自分の未来を設計する学習(3年生)