2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 平和, 人権, 福祉, 健康

本校は、市川市の教育理念である「人をつなぐ 未来をつなぐ教育」を受け、ESDを持続可能な教育活動と捉え、ESDの実践を通して4つの能力と3つの態度の育成を目標としてSDGsを目指し取組を行った。

具体的な実践としては、異年齢、異校種、学校間での人のつながりを柱に、①異年齢集団に係わる活動、②須和田の丘支援学校小学部との交流及び共同学習に係わる教育、③食に係わる学習を行った。

① 異学年交流に係わる活動

―異年齢縦割り活動(通称『ぽかぽかグループ活動』)―

全校児童が186名(11月末現在)、1年生から6年生までを縦割りで18の異年齢集団グループに分けている。この縦割り活動は人間づくりの活動であり、本年度の2年生以外は6年間「学級編成」がない単学級に所属する本校児童にとって、毎年春の縦割りグループの発表は、心をときめかせるものがある。さらに、1年間同じグループではなく、前期と後期でメンバーを入れ替える。今度は誰と一緒のグループになるのかという期待と新鮮さが子どもたちの活動を後押ししている。

常時活動として、毎日の清掃、週1回のぽかぽかタイム(ロング昼休み)でのグループ遊びがある。6年生を中心とした高学年の児童は、当番活動でもグループ遊びでも常に低学年の見本となることやグループ内の調和を意識して行動する。一方の低学年の児童も模範となる上級生の立ち振る舞いを見ながら憧れを抱き、リーダーシップのイメージをつかんでいくこととなる。

② 須和田の丘支援学校小学部との交流及び共同学習に係わる教育

併設の支援学校小学部と年間を通して、交流及び共同学習を行っている。

―なかよし給食―

毎年5月に各グループに分かれ、自己紹介をしながら給食を食べる。鮭のホイル焼きを開けて☆型に切り抜かれたラッキーキャロットが入っていたらデザートがもらえるので大いに盛り上がる。 (10月中旬にも実施)

-打ち水大作戦―

環境保全クールアースデーに伴い、稲越小学校と須和田の丘支援学校小学部の児童が校庭で一緒に生活排水を持ちより「打ち水」を行う。ペットボトルとキャップを回収する仕事を共同で行う。

―学年ごとの共同学習(例:1年生 生活科 2年 体育科)―

1年生生活科の授業「シャボン玉あそび」を共同学習している。事前に担任同士が打ち合わせを行い、活動内容を確認したうえで授業を行う。

2年生体育科ではマット運動を中心とした器械運動の授業を共同学習している。

③ 食に係わる学習

「地域で培われた食文化を体験し、郷土への関心を深めると共に、食に関する指導などで、正しい食生活の啓発をする」を目標に、日本人としての食事のマナーを身に付けること又、子どもたちが将来にわたって望ましい食生活や食習慣をおくるための実践的な態度を身に付けさせることを目的して取り組んでいる。

①食文化伝承の取り組み(特別活動)H24~30

1、2年 正しい箸の持ち方・魚の食べ方 めざせ おはし名人!

②食文化伝承の取り組み(特別活動)H27~29

1年生 親子おせち実習

③食文化伝承の取組み(家庭科)H24~30

6年生「私たちの気持ちをつたえよう」親子太巻き祭りずし会食会

④食の大切さの授業取組み(社会科)H24~30

4年生 食べれば栄養 捨てればゴミ ~レッツエコクッキング~

来年度の活動計画

  新学習指導要領の改訂に伴い、身みにつけるべき資質・能力が示された。その中で、現在、学校教育目標の具現化に向けてユネスコスクールで目指す力を関連づけていくのか、持続可能な教育を目指し、教育課程の見直しをしているところである。

平成31年度の行事・活動としては、

①異年齢集団による活動では、○全校遠足 ○運動会 ○ひばりまつり ○おわかれ集会などこれまでの活動に工夫改善を行っていく。 

②須和田の丘小学部との交流及び共同学習では、お互いの教育課程を踏まえて、持続可能な共同学習として工夫改善を行っていく。

(行事)○なかよし給食(2回)○打ち水大作戦 ○小学部のお披露目会参観 ○合同避難訓練 

(学習)1年-生活科(シャボン玉)2年-体育(音楽)3年-エコクッキング
4年-海苔すき 5年-総合的な学習の時間(稲作)  6年-外国語科、縄文体験 

③食育では、「地域で培われた食文化を体験し、郷土への関心を深めると共に、食に関する
指導などで、正しい食生活の啓発をする」の目標を継続し、引き続き実践していく。

また、隔年で、企業主催のエコプロジェクトにも参加しているため、環境教育の取組についても検討していく。