2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 人権, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育

本校は、「かしこく、優しく、ねばり強く」を学校教育目標に、その具現化のために教育活動を推進している。ESDを持続可能な社会の作り手の児童育成のための教育活動と捉え、ESDを実践している。ユネスコスクールが重点的に取り組む三つの分野のうち、③異文化学習及び文化の多様性と文化遺産の尊重を通してを念頭に置いて、グローバル化に対応したコミュニケーション力の育成を目標とした実践について紹介する。

実践例 第6学年の活動

この実践は、市川市の多文化共生推進事業「ワールドフレンズ」という市の姉妹都市の学生とビデオレター等を通じて、交流を行うことにより、異文化を学び、語学学習への意欲を高める機会を提供するもので、今回、フランスのイッシー・レ・ムリノー市 聖ニコラス校との交流の機会を得ることができた。英語やフランス語を使って、稲越小学校の様子や日本の文化(漫画・おやつ等の)紹介ビデオを作成し、聖ニコラス校に送った。今後、そのビデオに対して、ビデオメッセージが届き、その後、手紙等を通して交流を図る予定である。フランスも新型コロナウイルス感染症の影響が大きいようで、予定の活度が遅れている状況であり、今後、できる限りの交流を行いたいと考えている。

次に③持続可能な開発及び持続可能なライフスタイルを念頭に置いて、環境問題に取り組んだ実践を紹介する。

実践例 第4学年の活動

環境問題に取り組んだ実践である。理科・社会科で学習する内容から担任と児童とが総合的な学習の時間で学習するテーマを絞り込んでいった。児童からは「ゴミ問題」「水不足」「自然災害」などのテーマが提案された。その中から児童たちが自分の意見を発表しあい、学級としてゴミ問題に取り組むこととした。さらに個人内でテーマを決め宇宙ゴミや処分場の問題などを各自が追究していった。その活動と並行して、市環境整備課の職員を迎え話を聞かせていただいたり、動画の視聴等を通して海の生物の危機について児童の考えが及ぶようになっていった。知識として学ぶだけではなく、自分たちでも実際に何か活動ができないかと探していき、稲毛海浜公園のビーチクリーン活動を行っている団体に協力をいただき、校外学習として実際にビーチクリーン活動を行った。このように、探究的な学習を行うことができた。

 

 

来年度の活動計画

本校は、本年度から地域の小学校と中学校の3校が集まり、東国分爽風学園として、連携型の義務教育学校としての取り組みが始まった。今年度は、来年度の活動についての共通理解をはかる年であった。来年度からは、総合的な学習の時間を「ふるさと探究科」としてSDGsを念頭に置いた学習を3校が連携しながら実施していく予定である。

活動の例としては、「住み続けられる街を作ろう」「地産地消で地域を盛り上げよう」「ふるさとの魅力を伝えよう」というような活動を計画している。