2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 環境, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費, 減災・防災, 世界遺産・地域の文化財等, 健康, 食育

本校は、「知ろう、考えよう、行動しよう 坂浜」をESDの活動テーマとして掲げています。地域の自然や人、社会や歴史とのつながりを体験し、知ることを通して、地域の現状や課題に気付き、地域の未来の姿を考えながら、地域のために自分ができることを考え、実行しようとする力を養うことを目標としています。
 また、本校は創立146年を迎えた地域の学校として、地域の皆様の愛情とご協力をたくさんいただき、「地域協働の学校」を目指しています。さらに、都心近くに位置しながら、今なお里山の風景を残す地区と開発が進行中の地区が混在する地域として、地域を教材としたESDを推進しています。
 具体的には、①地域のよさを調べる学習 ②地域の産業を体験する学習 ③地域の課題・未来を考える学習 を行っています。
①地域のよさを考える学習
 1年生「二小たんけんたい」・2年生「坂浜のキラリをみつけたよ」で町の様子や自然、文化財など、「地域のよさ」をたくさん発見しました。4年生「上谷戸親水公園応援隊」では、地域の人々が自然を残そうと努力した思いについて学び、地域の会議に参加して、学習の成果を発表しました。5年生「田んぼ調査隊」では、田んぼの生き物の多様性を実感し、「NHK放送体験クラブ」で、田んぼのよさを紹介するニュース番組を制作しました。
②地域の産業を体験する活動
 全校児童104名の本校では、地域の田んぼをお借りして、全校で稲作体験学習を行っています。学年ごとに稲作作業を分担し、6年間ですべての作業を体験できるように計画しています。12月には、収穫したもち米で餅をつき、稲作指導者の皆様と「収穫祭」を行いました。また、横浜市の小学校と稲作活動を通した交流をしています。
 3年生「高尾ぶどうのひみつをさぐろう」では、稲城名産の高尾ぶどうの栽培について体験学習し、農家の苦労や工夫を学びました。
③地域の課題・未来を考える学習
 5年間で地域のよさや特徴を学んできた6年生は、「坂浜未来プロジェクト」に取り組みました。東京農工大との連携授業により、自然の意義・地域の活性化など、多角的な視点から地域の課題について考え、未来を描いていきました。

来年度の活動計画

 新指導要領の実施に伴い、新指導要領の目指す児童の資質・能力の育成を実現するカリキュラムへと、現行のカリキュラムを継続・発展させる方向で、改善していきたいと思います。
 具体的には、本年度の実践をもとに、SEGsの視点を生かして「ESD全体計画」「各学年の指導計画(ESDカレンダー)」を見直すとともに、指導内容・方法についても改善していきます。特に、探究活動における表現を重視し、生き生きと学習に取り組む児童の姿を学校ホームページなどを通して、広く発信していきます。