2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 文化多様性, 国際理解, 人権, 福祉, 健康

本校は、「持続可能な社会づくりに関わる課題を見出し、それらを解決するために必要な能力や態度を身に付ける」ことを通して持続可能な社会の形成者としてふさわしい資質や価値観を養うことを目指した教育に取り組んできた。授業はもちろんのこと、すべての教育活動において生徒の主体的な取組を促し、体験的な活動を通して「社会的実践力」の基礎を培うことを図っている。

(1)人権教育・道徳教育に係わる活動

道徳授業地区公開講座を地域に公開して、講師を招いた研究協議会を開催し、意見交換を行った。また、毎週木曜日に生徒と民生児童委員やPTAの方々と「あいさつ運動」を行った。

(2) 防災教育に関わる活動

消防署と連携して防災訓練を実施し、地域防災に対する意識を高めた。1学年では、消防署防災チームの方を講師に、自分の住む地域の災害時について学び「自助」と「共助」について学習した。2学年では、災害時の「判断」をジレンマ課題を通して各自が深く考える機会を設けた。3学年では、他者と協力して簡易担架を作る技術を学び、実際に人を搬送する体験を行った。

(3)オリンピック・パラリンピック教育に関わる活動

①車椅子ラグビー選手を講師に招いて、車椅子での競技を体験し、障害者理解や福祉について学ぶ機会を設けた。

②日本女子大学の協力を得て体育祭に向けての創作ダンスに取り組んだ。体を動かす心地よさやスポーツへの関心を体験学習することが出来た。

③浴衣着付け体験学習を実施した。日本の伝統文化の精神について学び、日本人としての誇りを感じる学習となった。

(4) 環境教育に関わる活動

落ち葉の季節に部活動生徒による清掃活動を行い、校地内に花の苗を植える「花

いっぱい運動」を展開した。生徒会が全校生徒主催で地域清掃を実施した。

(5)ボランティア教育に関わる活動

医療従事者への感謝の手紙を書き、市内の病院に送った。夏休みに、地域の高齢者施設に暑中見舞いハガキを送り、コロナ禍でも人と繋がる活動に取り組んだ。

来年度の活動計画

(1)人権教育と道徳教育の推進

すべての教育活動を通して人権教育を推進し、道徳教育を積極的に展開する。

(2)学習習慣の確立と基礎学力の向上

本時のねらいを明確にした授業に取り組むと共に、ユニバーサル・デザインに配慮した「分かる授業」や「楽しい授業」の工夫を行う。

(3)オリンピック・パラリンピック教育の推進

生徒の体力向上を図るとともに、日本の伝統・文化や芸能、他国の文化等についての理解を深める。さらに、生徒のボランティア・マインドを育む。

(4)体験的活動の推進

生徒の自主・自立の精神を育むために、生徒の主体性を生かした体験的活動を重視する。浴衣や和楽器などの日本の伝統・文化に関わる体験活動や地域防災訓練を行う。

(5)特別支援教育の推進

全ての人が互いに認め合い、学び合う環境づくりを行い、障害に対する理解を促進する。ユニバーサルデザインを取り入れた授業に全教科が取り組み、分かる授業・楽しい授業を目指す。

(6)小・中連携教育の推進と地域行事への参加

地域行事への参加やボランティア活動への関わりを促し、持続可能な社会づくり向けた教育を通して培った「社会的実践力」を発揮する機会を提供する。