2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 人権, 福祉

昨年に引き続き、ESDの取組自体に大きな変更はなかったが、総合的な学習の時間を中心に、可能な限り教科とのつながりを意識するとともに、新たな価値を見出そうと考えた。今年度もESDの目標を「持続可能な社会の実現を目指して、積極的に人、社会、自然とかかわり行動できる力を育む」として、本校が育成したいESDの能力・態度として「他者と協力する態度」に重点を置き、次の活動に取り組んだ。

【減災・防災】第2・3学年において、消防署、赤十字奉仕団、地域の自治防災組織の方々と連携した地域防災訓練を実施した。水消火器・ポータブル発電機の使用、簡易テントや簡易ベッドの設営、三角巾での処置等の体験活動をとおして、地域防災の意識を高め、災害時に地域で主体的に行動できる生徒の育成を目指した。また、災害支援・防災教育コーディネーターを招いて本校が直面する水害に対する地域の防災についての学習を第1学年で実施した。

【環境】学校内でのボランティア活動として、学年ごとに行う地域清掃、生徒会主催の落ち葉掃き、校内清掃等を実施した。地域清掃は学年ごとに整美委員会主導で行い、クラスごとに地域を担当し、ゴミ拾いを行った。どの生徒もボランティア活動への関心は高く、毎回多くの生徒が主体的に参加した。

【福祉】地域で行われているボランティア活動にも積極的に参加した。中でも夏季休業日に市の社会福祉協議会が主催する「夏!体験ボランティア(夏ボラ)」においては、様々なボランティア活動に多数の生徒が参加し、真剣に取り組む姿が見られた。ボランティア活動をとおして、地域との交流や普段の学校生活では体験できない貴重な機会となった。

【人権】道徳授業地域公開講座を実施した。今年度の学習テーマは「勤労」とし、勤労の尊さや意義を理解し、将来の生き方について考えを深めるようにした。第2学年で実施する職場体験等と合わせて、勤労を通じて社会に貢献することについて講演会を開催し、保護者や地域の方と意見交換を行った。

来年度の活動計画

次年度は、今年度のESDの目標は継続しつつも、ESDカレンダー等をより一層活用しながら、様々な教科等での取組に発展させていきたい。また、本校で作成している「ESDテキスト」の内容の見直しと活用方法等について検討するとともに、学校全体でSDGsと関連付けたESDを計画的に進めていくための、ホールスクール・アプローチの展開についても探っていきたい。