2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

人権, 福祉, 減災・防災

今年度、新型コロナウイルス感染症の影響もある中、本校では「持続可能な社会の実現を目指して、積極的に人、社会、自然とかかわり、行動できる力を育むこと」をESDの目標とし、出来る範囲での活動・取り組みを行った。

具体的には、人権教育、防災教育、日本の伝統文化教育を柱に、①学校独自の「稲城三中ESDテキスト」を用いた学習、②障害者理解に係る教育、⓷地域防災に関わる教育等を行った。

 

①学校独自で作成した「稲城三中ESDテキスト」を用いた学習

本校では、ESDを体系的に指導することができるようにするため、各教科や道徳、学校行事等のESDに係る内容が「人権」「環境エネルギー」「伝統文化」「国際理解」「防災」の五つの項目ごとにまとめられた「稲城三中ESDテキスト」を活用した教育活動を実践している。なお、本テキストの内容は定期的に見直し、工夫・改善を図っている。

 

②障害者理解に係る教育

ESDにおける人権教育とオリンピック・パラリンピック教育の障害者理解を関連させ、11月に元パラリンピックアーチェリー選手の方をお招きして、視覚障害のある方にとっての世界を体験させていただいたり、講演を聞いたりした。生徒は、様々な障害を持った人がいることを知り、多様な生活、生き方が存在することを知って受け入れることが出来るようになった。これから行われるパラリンピックについて興味・関心を持つことができた。

 

③地域防災に関わる教育

地域防災への意識を高め、地域の中で主体的に行動できる人材を育成するため、11月末に1年生を対象として、稲城市消防本部と連携し、風水害における避難方法や稲城三中学区に応じた東京マイタイムラインの作成と活用方法を聞く講演会を行った。生徒たちは、講演会を通して、地域防災の中核となる大人との連携体制について学ぶとともに地域の共助の担い手となるための具体的な行動内容について理解を深めた。

来年度の活動計画

2021年度(令和3年度)は今年度の活動を基本としつつ、SDGsに関して校内での理解を深め、すべての授業で幅広く取り組めるようにしていく。
地域防災に係わる活動については地域の協力を得ながら実施していく。
日本の伝統文化に係わる教育については、外部人材の協力のもと、浴衣体験や和菓子作り体験を行う。また、1・2年生の野沢宿泊体験、2年生のフィールドワーク(校外学習)や3年生の修学旅行など、幅広い取り組みを行っていく。