2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 減災・防災, 環境, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費

本校では、「地域とともに歩む稲四の子」をテーマに取り組んでいます。地域の人々との豊かな関わりを通して、自分の生まれ育ったふるさとを大切にしていこうという心情をもとに、持続可能な社会の担い手を育む教育活動を推進している。ESDの実践を通して、コミュニケーションを行う力の育成を目標として重点的に取り組んでいる。具体的には、地域、福祉、環境を柱に、①つながりを尊重する態度に係わる活動、②コミュニケーションを行う力に係わる教育、③多面的・多角的に考える力に係わる学習を行った。

①つながりを尊重する態度の育成に係わる活動

第2学年では、生活科の時間に「もっと知りたい たんけんたい」の学習を行った。町探検を通して見つけた施設や商店などから、詳しく知りたいことを課題として町の人にインタビューをした。町で働く人や住んでいる人と話すことで、町の人の思いや工夫に気付くことができた。また、町探検で関わった人のことについて友達と振り返り、町にはすてきな人がたくさんいることが分かり、自分の住む町に一層の愛着や良さを感じることができるようになった。

②コミュニケーションを行う力に係わる教育

第4学年では、総合的な学習の時間に「心のバリアフリー」の学習を行った。車いすバスケットや手話・白杖体験を通して、様々な障害のある方はどんなことに困っているのか、どんな方法で困難を解消しているのか、実際に体験すること、体験したことから考えられる自分にできることに取り組んだ。タブレットを使って自分の課題について調べ、「困っている人を見付けたら、体験で学んだことをいかして助けてあげよう。」とコミュニケーションを行う大切さを実感していた。

③多面的・多角的に考える力に係わる学習を行った。

第5学年では、総合的な学習の時間に「これからの食糧生産とわたしたち」の学習を行った。バケツ稲を育てる活動を通して、食料自給率の低さや食品ロス等の問題について考え、生産者や国、小売店では食の安全や安心の確保に努めていることを理解した。稲城市の農業に興味をもつ児童や食品ロスを真剣に考える児童が増えたが、今後も地産地消の取組や農業体験などの活動を授業に取り入れることを模索していく。

 

 

来年度の活動計画

授業実践を重ねる中で、ESDの視点に立った学習指導で重視する能力・態度(例)を身に付けることができるように指導の工夫や単元の見直しを進める。自分の考えをもち、表現できる児童が少ないことが本校の課題である。校内研究でも体験したことや学習したことをもとに考える活動を重視して、授業改善を行っていく。

ESD係る学習活動の場面において、「世界を変えるための17の目標(SDGs)」のロゴマークを引き続き掲示し、児童の見える分かりやすい取り組みを継続していく。さらに、教員が17の目標と単元のつながりが意識できるように総合的な学習の年間指導計画にSDGsのロゴマークを取り入れていく。