2020年度活動報告
本年度の活動内容
環境, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 減災・防災, 食育
本校は豊橋市の東部に位置し,全校約730人が在籍している。校区内には旧東海道が通り,大蔵山を中心とする岩屋緑地がある。自然や歴史に富んだ地域の特性を生かし,ESDとして総合的な学習の時間の中で地域に根ざした特色ある教育活動を推進している。
具体的には,環境,防災,国際理解を柱に,①公園での木の実拾いや町探検に係わる活動(1,2年),②地域の特産物であるサツマイモに係わる活動(3年),③校区内にある岩屋緑地に係わる活動(4年),④校区の歴史・地理及び防災に係わる活動(5年),⑤国際理解に係わる活動(6年)を行っている。
①公園での木の実拾いや町探検に係わる活動(1,2年)
1年は「秋みつけ」の活動として「岩屋緑地に親しむ会」の方に木の実の種類を教えてもらいながら岩屋緑地で木の実拾いをした。2年では町探検の活動として校区内にある店や施設を訪問し,調べたことをグループごとにまとめ,発表した。
②地域の特産物であるサツマイモに係わる活動(3年)
飯村の特産物であるサツマイモの世話を通して収穫の喜びを味わうとともに,地域の人々との交流を図り,地域への愛着を深めた。活動の始めには,種類や育て方など,サツマイモについて興味をもったことを調べ,新聞にまとめた。
③校区内にある岩屋緑地に係わる活動(4年)
岩屋緑地に生息している植物や動物,建立されている銅像などについて調べ学習に取り組み,わかったことや考えたことを新聞にまとめた。活動を通して,自分たちが岩屋緑地の自然と共存しているという意識を高めた。
④校区の歴史・地理に係わる活動(5年)
学校と校区の歴史や地理について調べを進め,愛着を深めた。その上で,自治会長から話を聞いて地域の人たちの思いや願いを知り,災害時に,地域の人たちとともに自分たちにできることを実行していこうという気持ちを高めた。
⑤国際理解に係わる活動(6年生)
ブラジル人の方からブラジルの遊びを教えてもらって一緒に遊んだり,本校に在籍するブラジルやフィリピンの外国籍の児童から日常生活で用いる言葉を教わったりした。活動を通して,子どもたちはブラジルの文化や習慣について興味や関心を高めることができた。
来年度の活動計画
1年は里山を守るボランティア「岩屋緑地に親しむ会」の方に木の実の種類を教えてもらいながら,木の実拾いを行う。身近な自然と係わりながら季節の変化に気づき,さらに地域のよさやすばらしさを再認識することができるようにもする。
2年は町探検として校区内にある店や施設の秘密を見つける活動を行う。校区内のさまざまな場所やもの,人に出会いながら,地域への親しみと愛着を深めるようにする。
3年は地域の特産物であるサツマイモに係わる活動を行う。サツマイモの世話を通して収穫の喜びを味わうとともに,地域の人々との交流を図り,地域への愛着を深める。
4年は校区内にある岩屋緑地に係わる活動を行う。「岩屋緑地に親しむ会」の方と交流し,共に活動する中で,自分たちが岩屋緑地の自然と共存しているという意識を高める。
5年は校区の歴史や地理について調べ,校区のよさに気づき,愛着を深めるようにする。その上で,災害時に地域の一員として自分たちができることを追究していく。
6年は国際理解に係わる活動を行う。学校に在籍するブラジル人児童や地域に多く住むブラジルの方から遊びや言葉を教わり,交流を深める中で,ブラジルの文化や習慣について興味や関心を高め,理解を深める。