2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, 貧困, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

本校のスクールポリシーには『社会の平和と安全に寄与する資質・能力の育成と国際性の涵養を目指し・・・持続可能な社会の実現に向けた課題を世界の人々と協働して創造的に解決する力を養う教育を行う』と挙げている。身近な社会や世界の諸問題の理解と解決に向けた取り組みを通し、言語や情報能力、ニューメラシーなどの「基礎的リテラシー」、批判的思考力や鳥瞰力などの「高次のスキル」さらには協同力や倫理的な理解力などの「社会的スキル」など、21世紀に必要とされる資質・能力の育成をめざしている。

具体的には、高校1年生の「グローバル探究Ⅰ」(1単位時間)、2年生のグローバル探究Ⅱ」(2単位時間)において、ESD、SDGsを大テーマに、身近な問題から世界の諸問題に向き合い、課題を発見し、その解決に向けた探究テーマを設定して探究活動を進めている。その際、国際バカロレア(IB)のTOK(知の理論)を参考にして各自の探究活動に組み込ませることで、探究をより深めることを目指した。またその成果はWWLの活動や冊子を通して広く国内外に発信した。

韓国サンダン高校と行き来して行う学びの交流は、コロナ禍においてもオンラインでの学び合いが続いている。お互いを実感し、感動を伴う学びの交流を目指して3日間の交流をおこなった。昨年度は持続可能性の阻害、促進要因を話し合い、持続可能な社会の実現に向けた共同宣言分を採択し、今年度は学びのプログラムについても生徒が企画し、交流の実施までお互いの生徒により運営された。

ASPnet校として、ネットワークでの学び合いにも参加している。11月から1月にかけて3日間実施されたワークショップには小中高約15校が参加し、ユネスコの教育理念に基づいたESDの学び合いが行われた。第2回の学び合いでは、児童生徒に加えて大学生、大学教員、企業、自治体(琵琶湖の環境行政)、事業者(ハラールレストラン経営者)が集まり、国連ニューヨーク本部(SDGs評価担当者)とも繋げた「ESD・SDGs学び合い」が行われた。

来年度の活動計画

本校は2003年度にユネスコスクールに認定され、以来ユネスコ国際教育に取り組んできた。さらに2015年から国際バカロレア(IB)の関心校となり、その考え方や方法を授業に取り込む工夫を進めてきた。来年度は以下の4つの柱での活動を計画中である。

①1・2年生の授業『グローバル探究』によるSDGsに係る探究学習

②国内外のASPnet校との学びの交流

③海外連携校との学びの交流(韓国、リトアニアなど)

③WWL活動と関連付けた国内大学、研究機関、企業との連携による学びの深化

以上の活動を通して、生徒たちの実生活に根差した、社会とつながりを深める活動を目指したいと考えている。