2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費, 貧困, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

本校は、『「平和で、多様な人々が共生できる持続可能な社会」の創造に貢献できる人材の育成』を学校理念として挙げている。さまざまな活動を通して、探究する力、思考する力、コミュニケーションする力、調べる力、まとめる力、自律する力、協力して解決する力、批判的に思考する力など、21世紀に必要とされる資質・能力(キー・コンピテンシー)の育成をめざしている。

具体的には、高校1年生の「グローバル探究Ⅰ」(1単位時間)、2年生のグローバル探究Ⅱ」(2単位時間)において、身近な課題から世界の課題の解決に向けた国際教育の時間にあて、1年次はグループで、2年次は個人でSDGsに係る研究テーマを設定し、2年間を通して探究活動をすすめている。その際、国際バカロレア(IB)のTOK(知の理論)を参考にし、これを各自の探究活動に組み込ませることで、探究をより深めることを目指した。1年生は11月に中間発表、1月に本発表、2月に個人レポート提出の予定である。2年は研究成果を2月に全体で発表、共有する。またその成果はWWLの活動や冊子を通して広く発信していく予定である。

こうした「グローバル探究」の成果をふまえた国内外のASPnet校との交流がもう一つの柱である。1月9日には、大阪府立大学及び大阪ASPネットが主催で、SDGsに取り組んでいる企業、大学教員、小中高生とその教員、国連ニューヨーク本部SDGs担当者などの参加者が1つの会場に集まるか、またはZoomにより参加し、それぞれの活動の成果を報告し合い、さらには連携を深めるデスカッションを行った。毎年学びの交流を行っている韓国サンダン高校とは12月に3日間のZoomによる交流を行い、平和の文化創造に向けた共同宣言文を共に創り上げた。リトアニアのジャミナ高校との交流など、その他の交流が途絶えているが、早い時期の再開を目指したいと考える。

来年度の活動計画

本校は2003年度にユネスコスクールに認定され、以来ユネスコ国際教育に取り組んできた。さらに2015年から国際バカロレア(IB)の関心校となり、その考え方や方法を授業に取り込む工夫をすすめてきた。来年度は以下の3つの柱での活動を計画中である。

①1・2年生の授業『グローバル探究』によるSDGsに係る探究学習

②国内外のASPnet校との学びの交流

③WWL活動と関連付けた国内大学、研究機関、企業との連携による学びの深化

以上の活動を通して、生徒たちの実生活に根差した、社会とつながりを深める活動を目指したいと考えている。