2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費, 貧困, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

本校は、『「平和で、多様な人々が共生できる持続可能な社会」の創造に貢献できる人材の育成』を学校理念としてESDそ推進し、探究する力、思考する力、コミュニケーションする力、調べる力、まとめる力、自律する力、協力して解決する力、批判的に思考する力など、21世紀に必要とされる資質・能力(キー・コンピテンシー)の育成をめざしている。

具体的には、高校1年生で週1時間、2年生で週2時間の『総合的な探究の時間』をESDの時間にあて、1年次はグループで、2年次は個人でSDGsに係る研究テーマを設定し、2年間を通して探究活動をすすめている。その際、国際バカロレア(IB)のTOK(知の理論)を参考にし、これを各自の探究活動に組み込ませることで、探究をより深めることを目指した。1年生は11月に中間発表、1月に本発表、2月に個人レポート提出の予定である。2年は研究成果を2月に全体で発表、共有し、その成果を英語と日本語表記による冊子としてまとめる予定である。

こうした『総合的な探究の時間』の成果をふまえた国内外のASPnet校との交流がもう一つの柱である。1月には、大阪府立大学及び大阪ASPネットが主催で、SDGsに取り組んでいる企業、大学、小中高生、自治体、自治会からの参加者が1つの会場に集まるか、またはZoomにより参加し、それぞれの活動の成果を報告し合い、さらにはデスカッションを行う学びあいを行った。毎年学びの交流を行っている韓国サンダン高校とは11月にZoomにより交流を行った。リトアニアのジャミナ高校とバルチック海プロジェクトに参加する交流など、その他の交流が途絶えているが、早い時期の再開を目指したいと考える。

来年度の活動計画

本校は2003年度にユネスコスクールに認定され、以来ESD教育に取り組んできた。さらに2015年から国際バカロレア(IB)の関心校となり、その考え方や方法を授業に取り込む工夫をすすめてきた。来年度は以下の3つの柱での活動を計画中である。

①これまですすめてきた『総合的な探究の時間』によるSDGsに係る探究学習

②国内外のASPnet校との学びの交流

③WWL活動と関連付けた国内大学、研究機関、企業との連携による学びの深化

以上の活動を通して、生徒たちの実生活に根差した、社会とつながりを深める活動を目指したいと考えている。